「終着駅シリーズ・ファイナル」 ネタバレ 感想~最後も暗い。もーさんの綺麗ごとも腑に落ちない

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森村誠一ミステリースペシャル「 十月のチューリップ」

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殺された前園徹(天野浩成)と遺体を発見したフラワーショップ経営者・北野英子(美村里江)には接点があった。

20年前、前園は友人3人で英子を強姦していた。
それから両親の離婚、父親の死、母親の死、幸せな家族はバラバラに。
親友にも何も言わず、東京ででてきた英子。

殺害された前園ともう一人の男はすでに死んでいる。
残るのは弁護士の男だけだが、レイプを否定

牛尾はもう一度英子の店を尋ねる。
すると英子はさっさと自供。
英子が供述した場所から凶器が発見された。
翌日から取り調べが始まった。
20年前、英子は頭脳明晰な女子高生だった。
前園に図書館で声をかけられた
「医者を目指してるの?
秋山病院を特別に見せてあげるから来ないか?」
親友を誘ったけど来てくれなかった。
仕方なく一人で行くと…あの男は一人じゃなかった。
車の中でいきなり殴られて山に連れて行かれ、レイプ。
写真をばらまくと言われ知らない男に暴行されたと両親に告白。
8月に二人は離婚。
早く忘れろと言う母と戦えという父。
原因は暴行だった。

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英子のフラワーショップから見える場所にあの男の病院が建たなかったら、
お見舞いの花の注文が入らなかったら
あの男を見てしまった。
あの男はなぜ笑っているんだろう
「あの日から私は心から笑った事がないのに。」
英子の殺害は疑いようがなかった。
しかし凶器の指紋は拭き取らず、しかも何度も何度も握り直したようで、指紋がはっきりしすぎている。
凶器は二つ。
牛尾はもう一人犯人がいるのではないかと考える。

前妻には前園の5億の保険金が入るはずだが、事件が解決していない以上支払われないと牛尾が伝えると、前妻は前園の犯罪を告白
前園は自身の病院の特別室に、意識不明の重体に陥った高校生・川合理香(菊地姫奈)を迎え入れていた。
理香は病院で働く看護師の娘で、学校のいじめを苦に飛び降り自殺を図ったとされていたが、前園が暴行をしたのだ。
飛び降りたことを知ると、これで自分の罪はバレないと笑っていたが、意識があると知って病院に入れ美談として週刊誌に報道された。

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前妻によると理香(菊地姫奈)の姉が暴行のことに気づいていたのかもしれないと話す。
牛尾は理香の姉・理奈に話を聞く。
前園は卑劣な犯罪者だったが、殺されて良い人間なんていないと諭すと、理奈は理香の手紙を渡す。
事実を知って、それまで前園に感謝していた自分を恨んだ。
理香は英子が前園を殺害した理由も理香と同じなんじゃないか?と牛尾に聞く。
もしそうだとしたら、英子こそ幸せにならなければいけないのに!

そんな時、英子が倒れたと連絡が入る。
英子は悪性腫瘍で余命宣告をされていたのだ。
英子は理奈を庇っている。
余命幾ばくもない自分と未来がある17才。
だから…理奈を庇った。
それならそれで良いのかもと思ったが、理奈は自分のしたことを後悔している。
理香は100%の証拠があると言う。
”こんなことはなかったことにするの
幸せになるの”
20年前、母親に言われたことを理奈に言っていた。
「あなたはなかったこにできましたか?
忘れられましたか?
幸せになれましたか?」
何もなかったことにもできず、幸せになっることも出来なかった。
理奈に同じ人生を生きて欲しいのですか

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あの時、エレベーターで前園と出会わなければ…。
理香に声をかけた前園の様子を見て、20年前の私だと思った。
まず理香の母親に会いに行こうと翌日病院に行くと、理香が自殺していた。
理香の様子を見て助けたあげられたかもしれないのに。
週刊誌で美談のように理香を引き受けた前園を殺害することにした。
もし理香が目覚めた時に前園の顔があったら…また何も言えなくなる。

殺害当日。
先に理奈が前園を襲った。
しかし未遂。
前園は「正当防衛」と言って理奈を刺し殺そうとしていた。
背後から英子が前園を刺した。
「逃げなさい!
こんなことなかったことにするの。
必ず必ず幸せになるのよ。
約束よ!」

英子は20年前、母に言われたことを理奈に言っていると気づかなかった。
ここまで自分は前園のことで不幸だと思っていたが、自分のせいだった。
もっと生きたいと願うが、翌年2月、英子は病死した。

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このシリーズ当初は露口茂さんが演じられていました。
露口さんは映画『耳をすませば』のバロン以降、お仕事はされていません。
山本学さんと同期。
山本学さんは晩年も勢力的にお仕事をされていたと考えれば、もっともっと渋い露口さんを見たかったなぁ。
時々、BSで放送される露口さんを見て思います。
小さい頃はよくわからなかったけど、今みると露口さん、色っぽいんだよなぁ。

で、鶴太郎からは…色っぽさは感じないw
「ちむどんどん」で毎日のように見ていたはずなのに、なぜかめっちゃ痩せて見える。
スーツだから???
そして最後のもーさんは…やっぱり暗かった!

事件内容も医者が医大生の頃にレイプするっていう…ありがちな。
どこかで見たような。
ってか、森村誠一さんもご高齢なので原作も古いのかもしれないっすけど。

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犯人がレイプ被害者とレイプ被害者の姉…
殺害されたドクターは神の手?だともてはやされている。
警察に言えば、写真をばらまくといわれた英子。
警察に言えば、病院で働いている母親を首にすると脅された理香ちゃん。
なのに…時効なのかなんなのか、警察発表は「個人的な恨み」が殺人動機だなんて。
理香ちゃんが逮捕されてもそうなのかな。
でも妹が助けて貰っていたとされるドクターに襲いかかるんだから、よっぽど。
前園の被害者が20年で2人なわけないと思うんだよね。
週刊誌が前園の性癖を暴いて、あの病院が潰れるくらいじゃないと腑に落ちない。
いやそれでも腑に落ちないなぁ~。

しかも最後にはあの男のせいで人生がめちゃくちゃになったと思ったけれど、戦わなかった自分が自分の人生をねじ曲げた。
生きたい!と切望したのに翌年、死んでしまった英子さん。
んなわけない。
人生がめちゃくちゃになったのはやっぱり前園のせいだし。
生きたいと思えたのに悪性腫瘍で若くして死んでしまうなんて、切なく辛い人生だった。

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もーさんが綺麗ごとを言うのはお約束だけど、やっぱりムカつくよ
抵抗する気力もなくなって星空を見ていた高校生の時の英子さんの不幸や辛さがずっと続いていたなら…そんなもん屁の突っ張りにもならんですよ。

最後まで前園は良い人で死んだのか?
ま、このシリーズで「ギャフン」ってことはないんだけど。
ファイナルまで犯罪者が気の毒な人で…暗かった。
もうもーさんを演じる俳優はいないんだけど…。
ここにきてテレ朝は長期シリーズを終わらせにきてるねぇ。
長いシリーズといえば「法医学シリーズの事件ファイル」ですが…新作が見たいなぁ~。

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キャスト
牛尾正直(片岡鶴太郎)
北野英子(美村里江)
前園貴子(原 日出子)
佐々木(下條アトム)
田代(平泉 成)
前園徹(天野浩成)
秋山(鶴田忍)
秋山隆二(松田悟志)
北野節子(大寶智子)
川合理香(菊地姫奈)
大上刑事(東根作寿英)
山路刑事(徳井 優)
坂本課長(秋野太作)
牛尾澄枝(岡江久美子)

コメント

  1. masa より:

    こんにちは。
    終着駅シリーズもこれで見納め。
    何とも後味の悪い結末でしたね。
    せめて共犯の高校生の女の子ぐらいは幸せになってもらいたいもんです。

    さて、トラベルミステリーも来週でファイナル。
    おかしな刑事シリーズも新作が年末に放送されるみたいですが、こちらはファイナルだというアナウンスは無かったですよね。
    どうなることやら。

    確かに、テレ朝は長寿シリーズを続々と終わらせにきてますね。
    「科捜研の女」も来年の続投はとりあえず決まったみたいですが、終焉に向かってるのは間違いないでしょう。
    「相棒」も初代相棒の亀山くんが戻ってきましたから、こちらもカウントダウンは始まってますよね。

    寂しいことですが、まもなく一つの時代が終わろうとしてるのかもしれないですね。

    • tarotaro tarotaro より:

      masaさん、コメントありがとうございます。

      おかしな刑事は次の火曜日放送ですね。
      多分、羽田さんメインでしょうね。
      前回も伊東四郎さんはコロナ禍でご高齢ということもあり、ほぼロケはなかったように記憶しております。

      きれいに終わらせて貰えるならそのほうがいいかもしれません。
      出演者だけでなく、ファンも年は取っていますから。

  2. こなつ より:

    こんばんはtarotaroさん
    岡江さんが亡くなられたあとの前作は見なかったのですがファイナルということで見ました‥‥‥。
    結論からいうとつまらなかったです。私もやっぱり綺麗事すぎるお話で、話もすぐ結末まで見えてしまうような感じだし。

    牛尾モーさんも必殺仕事人じゃないけど、最後くらい刑事としてではなく人間として正直に生きるような道を見せてみても良かったのでは。
    例えば最後なんだし刑事の道を外して美村さんの心を汲み、JKの姉を逮捕せず見逃して 美村さんがなくなってこの殺害事件が被疑者死亡?とかで終わった段階で、辞表を出して退職して岡江さんの遺影の前で気持ちを吐露するとか。

    あと終着駅名物の徳井さんのモーさんへの喰いつきもなく静かだったのも残念だったし、全体的に情緒的に静かで綺麗にまとめようとしすぎてたかな

    最後にレギュラーの皆様お疲れ様でした。
    2時間サスペンスものがなくなるのは寂しい

    • tarotaro tarotaro より:

      こなつさん、コメントありがとうございます。
      返信が遅くなり申し訳ありません。

      岡江さんが亡くなってから2回ほど放送したんですかね。
      華が無くなったというか。
      もともと男ばかりのレギュラー陣だったので…。
      その分、犯人が女性ってことが多いシリーズでしたが、暗くなりがちですよね。

      犯人を見逃すのは…どうかとは思うんですが、ただ強姦された女性の姉。
      しかもまだ17才の少女に「殺して良い人間なんかいない」と言うより、あんなヤツは殺すほどの人間でもないとか。
      もっともっと言いようがあったと思うんですよね。
      手を汚す勝ちもない人間とか。
      やっぱり腑に落ちないです。

      そういえば徳井優さんのもーさんへの反論も少なかったですね。
      ファイナルにしては暗く、そしてあまり後味の良い題材ではなかったように感じます。

  3. saki より:

    シリーズ自体バッドエンドお約束ですし、観る前にこちらのタイトルだけ見ていたので覚悟してましたが、「死んでいい人間はいない」は嘘ですねー(笑)
    中傷のビラ、週刊誌に売る、SNSで拡散、いろいろあるし、
    写真も合成だと言い張ればいいし。

    …といってもやはり原作の古さですねー

    バッドエンドでも救われていたのは、やはり太陽のような笑顔で、モーさんも私たちも迎えてくださっていた、岡江さんの存在が大きかったんだろうなと。

    そうおもうとまぁ最終回も致し方ないかな。
    来週のおかしな刑事は、スカッとしてほしいなー。
    トラベルミステリーは…まぁどっちでもいいや(笑)

    • tarotaro tarotaro より:

      sakiさん、コメントありがとうございます。

      岡江さんがいないと暗い話が暗いまま終わってしまうんですね。
      正直、あまり出演シーンが多くない回もありましたが…それでも岡江さんが最初と最後にご出演されることで明るさがあったと思います。

      今回の話は…ワタシ。殺されて当然な人間だと思いますうけどねぇ。
      きっと被害者は2人ではないし、殺されるより辛い経験をさせられているんですから。
      おかしな刑事は年末を明るくしてくれたら良いですね~。
      もーさんは辛気くさくて(爆)