シュリンク―精神科医ヨワイ―パーソナリティ症
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風花(白石聖)がひだまり医院を受診する。
双極症を疑っていると話す。
風花の家はエリート一家。
親の意向でインターナショナルに入学。
しかし馴染めず公立高校へ転校。
そこでも浮いていて、今はバーでバイトをしているが、客とトラブルを起こす毎日
「パーソナリティ症の可能性があります。」
パーソナリティに偏りがあり、社会に馴染めずトラブルを起こす
本を渡す弱井(中村倫也)
漢字が苦手という風花にわかるところだけで良いと言う。
「ルールを決めましょう」
連絡を取るのは受付時間のみとなります
週に2回の診察
出掛けていた雨宮(土田太鳳)が帰ってきた。
雨宮は風花と高校の同級生だった。
いつも一人の風花に声をかけた。
それから一緒にいるようになり、素直だし面白いし好きなアイドルグループも一緒。
他の友人から「風花とばかり一緒にいるのは何故か」と聞かれ、「不器用だけど良い子だよ。」と答えるが・・・。
他の友達の手前、風花といる時間を減らす。
自分にばかりべったりな風花が気になった
ある日、コンサートチケットを取ったと言われたが、家の手伝いがあるからと断った。
学校にこなくなり、心配になって家に行ったら
<いじめられたって娘が言ってるんですよ>
風花は退学
それ以来会っていないと弱井に話す
境界性パーソナリティ症
生きづらく自傷行為を繰り返す
「生きづらさって。それを感じるのは周りの人たちじゃないですか?」
「彼女の診療時間は席を外しますか?」
「仕事ですから。」
風花の診察
「先生に手紙書いてきたんだ。」
手紙を読む弱井だが、クール
「うれしくないの?」
手首を見せる風花
同じ所を何度もリストカットをするとよくないと話すクール弱井
「なんでもっと心配してくれないの
あたし、こんなに苦しいのに。
どうせ有里が色々いったんだ。
私の悪口!!」
周りの人間は良い人か悪い人か勝手に判断。
良い人だと思っていたのに次の瞬間に悪い人となったり
この病の典型的な症状です
今度は早乙女メンタルクリニックを受診した有里
「時間外に電話しちゃだめだし、医者と看護師が出てきて私をいじめるんです」
「いつでもメールして、いつでも薬をだしてあげる」
喜ぶ風花。
街で早乙女(竹財輝之助)と腕を組んで歩く風花を見る弱井
精神科医の懇親会にやってきた弱井。
一直線に早乙女に話しかける
「幸之助・・・」
「覚えていてくれたんですね」
「君のお父さんにはお世話になったから」
「僕、新宿にひだまりクリニックをしています」
「あ・・・かまってちゃんの女の子」
「医師として患者の自立を妨げるようなことしないでください」
慌てて弱井から目線を外し違う人に話しかける早乙女
同じ懇親会に参加していた同級生の松野裕樹(三浦貴大)から
「お前は患者の問題に首を突っ込みすぎ」
留学中に婚約者を亡くしたお前の気持ちはわかるが、陽美(井桁弘恵)さんもなにしてんのっていうと思う
「そうかな」
「そりゃそうだよ」
「なんで研究室をやめた。
お前の頭脳はもっと世界に役立てる」
「もっとだいじなことがあるんだよ」
早乙女に送った風花のLINEが既読にならない
不安になった風花はまた「ひだまりクリニック」を受診
「このまま何も話さないと診察時間が終わってしまいますよ
小山内さん僕は医師としてあなたの力を信じています
だから自分の言葉で伝えてくれませんか
話せることから少しずつ」
ひだまりクリニックの庭
リストカットした風花を病院につれてきたのは温田優(細田佳央太)だった
「すいません迷惑ばかり」
「風花とはどこで知り合ったんですか」
「甲府から東京に出てきて・・・」
バーで風花と知り合い一緒にいるという
「私はそんなに優しくなれなかったなぁ」
「風花、あなたのこと好きだったんじゃないかな
すごく好きだったんだと思います」
診察室
「みんなあたしから離れて行くから
インターの頃もみんな帰国子女で入っていけなくて
公立に映ったら今度はあたしが浮いちゃって」
「それはつらかったですね」
「でも一人だけ声をかけてくれた子がいたの
うれしかった
でもその子には友達がいっぱいいて
喜んで欲しくて好きなアイドルのライブチケット取った
でも行かないって一生懸命取ったのに」
「それでどうしたんですか
本当はこう言いたかったんじゃないですか。
大事な大切な人に”こんなに酷いことしても一緒にいてくれる?”って
境界性パーソナリティ症の患者さんは
みんな見捨てられる不安と戦っています
大切な相手に試すようなことをして、大丈夫そばにいるよって言って貰いたくて」
「もうやだ
こんな自分変わりたい」
「大丈夫
いくつになっても人は変われます
そのために一つ宿題です
怒りすぎてしまったり自傷行為をしてしまったらこれを書いてみて下さい
本当は何がつらかったのか」
「私嘘ついたんです」
ライブを断った理由は家の手伝いは嘘
彼女のこと重たく感じて逃げた。
家族に愛された感覚がないまま大きくなっていて、多分高校ではもう発症していた
「昔の雨宮さんには何もできなかった
でも今は知識がある
雨宮さんはこの仕事に向いていると思います。」
高校時代に風花に声をかけた話を聞いて、雨宮のおせっかいな性分はこの仕事に向いている
恨まれることもあるかもしれなが人を助けることもある
「小山内さんは前にむかって歩き始めました
雨宮さんはどうしますか」
宿題をしてきた風花
「バカにされたと思うとキレるみたい。」
弱井は精神保健福祉士の岩国(酒井若菜)を紹介
SST 社会生活スキルのトレーニングプログラムを紹介する。
「通いながら目標を見つけてみませんか」
デイケアに出席する風花。
客に怒らずに対応することを目標にする。
芝居仕立てで、シチュエーションに対応。
参加していた患者が、悪いところではなく良いところを言い合う。
カッとする前に一呼吸置く。
敬語を使ったほうがいいんじゃないか。
ちゃんと状況を説明したほうがいいんじゃないか。
など意見を聞いて、笑顔になる風花
診察
「上手くやれていると
褒められていると嬉しい
頑張って人とちゃんとまともに話せるようになったら
パパと話してみたいな
今まではあたしが駄目だったから聞いて貰えなかったけど・・・」
「治療が進めばいずれ今までの風景が全く違うように見えることがある。
でもその時が来ても恐れないで
それこそが小山内さんが変わろうとした証ですから」
マンションに優と帰宅。
いつも散らかっていた部屋が整理されていることに戸惑う優
宿題を始める風花
「ビールでも飲む?」
「これ終わってからで」
「あ・・・。
俺ちょっとトイレ行ってくるわ」
宿題が終わった風花は洗面所に行く
優(細田佳央太)の手から血が滴っている。
ひだまりクリニックにつれてきたが、弱井は不在
「優・・・なんで
あたしのせいだ」
雨宮はもうすぐ帰ってくるから風花はデイケアに行くように伝える。
「自分を傷つけたのは初めてなんですよね
どんな気持ちでしたか」
「ホッとするみたいな・・・
落ち着くみたいな
風花と同じでいられると思ったのかな
でも最近の風花どっか遠くに行っちゃいそうで」
優が弱井の診察を受ける
「彼があんなことするなんて」
驚く雨宮
「リストカットする理由はひとそれぞれです。
共通するのは、圧倒的な自信のなさです」
風花のことをあんなに支えていた野に・・・
「自分の足で立てない
誰かの力になりたい。
共依存です。
精神医療のタブー」
「先生が風花に冷たかったのはそのせいですか?」
治療者側が共依存になるわけにはいかない。
だからルールが必要
「冷たいって言い方は・・・線を引いただけ」
デイケア。
なにかやりたいことをそれぞれ提案してやってみようとい
BBQ、卓球いろんな提案がなされる
岩国が風花に声をかける
風花は涙を流していた。
「何かやりたいことある?」
風花はフラワーアレンジメントを提案。
実家に戻った風花
デイケアで自分が提案したフラワーアレンジメントが採用されたことを喜んで話す風花
「なんで面接いかないんだ」
一呼吸
「いろいろ心配かけてごめんね
あたし今デイケアで自分を見つめ直し」
キレる父(光石研)
「俺の家は代々一流だ!
親戚中の笑いものになっている!
出来損ない!!」
コップを投げ、怒り狂う。
母がなだめる
同じだ
私と同じだ
ママは優だ
パパとママ
こんな関係がずっと続いていた・・・
「パーソナリティ症の患者は親御さんも同じ病であることが多いです。
それに気づけたってことは、小山内さんが前に進んでいる証拠です。」
「先生。
あたし大人になりたい
大人に・・・なりたい」
「目標が見つかりましたね
次の目標は大人になることです。」
それには何が必要か
自分の中のインナーチャイルドを探して、声をあげて。
傷ついた子供の頃のことを思い出す
バー
「自立することじゃない?
精神的に経済的に」
友人のセイコ(ドリアン・ロロブリジーダ)が自立するための提案をする
優がやってきた
「優!大丈夫なの?」
「この前はごめん」
「弱井先生はなんて?」
「話したらだいぶすっきりしたよ」
安心した風花。
宿題があるからとバーを出て行く
「初めてじゃない飲み代置いていったの」
セイコが言う
「初めてですよ
僕のこと気遣ってくれたのも」
デイケアのフラワーアレンジメント教室が開かれた。
楽しくアレンジメントした患者たちは、風花に礼を言う。
「楽しい提案だった」
アレンジメントを持った風花は、通りを歩きフラワーショップの前で立ち止まる
”ここで置いてけぼりの子供のまま動かなくなったんだ”
5歳の頃、花屋で花を愛でていた風花
数本の花を持って店を出てしまう
<なんで持ってきたんだ!>
<綺麗だったから・・・>
<うちに泥棒はいらん!
いくぞ!!>
花を投げ捨て歩き出す父
母は父をなだめながら一緒に歩いて行く
<パパ!ママ!>
”まだここにいたんだね”
5歳の自分をだきしめる
待っていてもパパもママも来ないよ
母に電話する風花
「ママ。パパに謝っといて
仕送りは入らないから。
もう心配しなくていいから」
焦る母の声を遮るように電話を切る
ひだまりクリニックにやってきた風花
「先生は昼休みだから・・・」
「有里にあいにきた
デイケアで企画が通って
あたしが作ったの。
有里、貰ってくれる?
あたしの成長の証」
花束を差し出す
「ありがとう貰ってくれて」
優が甲府に帰る。
介護福祉士の資格を取ると言う
「優にぴったりだね」
「ねえ
風花も来ない?」
「あたしね。
卒業しなきゃって思ってる
あたしを甘やかしてくれる
全てものから
今までいっぱいひどいことしてごめんね」
「俺もごめん」
半年後
フラワーショップで働く風花
「忙しそうですね」
「先生!
すんごい重労働
バーのほうが楽だった」
「うんときれいな花束を作って下さい」
嬉しそうに花束を作る風花
弱井は花束を持って、陽美(井桁弘恵)の墓を訪れた。
海外サッカーを見たい家族がいるもんで、U-NEXTに加入したら、このドラマの原作が無料で読めたんですよ。
でも制限があって、この話は途中までしか読めてなくて。
風花は雨宮の同級生ではなかった。
高校時代の友達との仲違いのエピソードも全然違ってはいたけれど、うまく繋がっていたと思います。
高校時代、あんなに自分にべったりの友達はしんどいし、他の友達とも仲良くしたいの雨宮の気持ちは良くわかる。
境界性パーソナリティ症
これは完治しそうではあるし、誰もがなり得るかもしれん。
あ、そんなこと言ったらどんな病気もそうなんだけど。
自分が仲が良いと思っていた友達にもっと仲の良い友達がいたら、ちょっと嫉妬したりする。
そんな感覚は共感できるところもある。
優がリストカットするとは思わなかったけれど・・・。
彼もリストカットするところまで・・・いくんだって思うとそっちのほうが怖い。
そして光石さん。
今日は怖い光石さん
もうこの人の振り幅はいつも「どっち?どっち?」って思いながら見ているんだけどw
この人には治療が必要だし、弱井先生の言う「人はいくつからでも変われる」を信用すると、治るんだろうけど・・・。
治る?
このままじゃ母もどうしようもなくなるなぁ。
だけど娘の風花はそんなこと考えてられないぞ。
自分が楽しく生きて行くそこにフォーカスしないと。
この両親とは縁を切らないとまた風花ちゃんが再発することもあるかもしれない。
両親の問題は両親で解決しなきゃ。
とは言え、あのお父さんは医者へ行くなんて考えもしないだろうなぁ。
共依存の関係は・・・終わらないかも
監督は、『きのう何食べた?』『大豆田とわ子と三人の元夫』の中江和仁さん。
共通しているのは雰囲気が良いところ。
3話で終わるのは勿体ない。
そして原作のエピソードはまだまだたくさんある。
また期間をおいて、ドラマ化されることを望んでいます。
それまでに原作をコツコツ読むのか、ちょっと考えるw
すべての回が希望を持てるラストだったのも良かったです。
これを絵空事とか理想的すぎるとか・・・それはそうなんだけど。
でもドラマだからこそ、できることがあるんだよなぁって思います。
今日のキャスティングもピッタリでした。
白石さんはどこか不安定なところがある人物を演じるのが上手
「絶対正義」」の第一話で見た時、「白石聖ちゃん、要チェック!!」と書いたことは忘れていません。
透明感もありながら、危ういところがある。
それ・・・ホントに彼女にピッタリ。
そして細田佳央太くんね。
彼も共依存してしまうような役にピッタリで。
優しいけれど優柔不断みたいな。
患者さんを演じるのにはパワーがいるだろうね。
そう思うと量産は無理か。でも・・・
続編を楽しみに待ちたいと思う。
Shrink 第1話 ネタバレ 感想~ドクターも患者も素敵だった
Shrink 第2話 ネタバレ 感想~過度な不安を煽らない丁寧な作りに共感
読んでいただいてありがとうございます。
ランキングに参加しています。
応援して頂けると嬉しいです。
キャスト
弱井幸之助(中村倫也)
雨宮有里(土屋太鳳)
綿矢陽美(井桁弘恵)
松野裕樹(三浦貴大)
早乙女瞬(竹財輝之助)
岩国真紀(酒井若菜)
ゲスト
第3話
小山内風花(白石聖)
温田優(細田佳央太)
セイコ(ドリアン・ロロブリジーダ)
小山内昌子(中島ひろ子)
小山内正一(光石研)
コメント
僕も3回じゃ、足りない気がしましたよ。
続編にするんなら、今回の光石研さんのお父さんのその後を弱井が救うという
如何でしょうか?
それから白石聖さん、「絶対正義」は好きなドラマだったので、懐かしいですw
その後も、役柄の番手にかかわらず出演されている点、個人的には評価高いです。
(酒井若菜さんとサイコドラマといえば、どことなく「Dr.倫太郎」を思い出してしまいました、役柄は主役の妹役でしたけど。)
ノンルールさん、コメントありがとうございます。
光石パパは・・・自ら受診するタイプでもなく、母親も受診させるような人でもないし・・・。
なかなかハードルが高そうですね。
もし続編があるなら、また違う病名のものになりそうですね