Shrink 第2話 ネタバレ 感想~過度な不安を煽らない丁寧な作りに共感

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シュリンク―精神科医ヨワイ―双極症

あらすじはコチラ

店長の谷山玄(松浦慎一郎)は早乙女瞬(竹財輝之助)の診断で薬を処方される。
店長がいないことに気がついた弱井(中村倫也)はスタッフに話を聞くと、鬱で休んでいると教えられる。
「うちの店、ノルマが厳しいから。
店長が鬱になったのは4人目」
だと言う
ある日、急に元気になった玄(松浦慎一郎)は新品の調理器具を買って出勤。
テンション高め。
夜、玄の妹・楓(土村芳)が帰宅するとテンションアゲアゲの兄を見て驚く

ひだまりクリニック
楓が一人でやってきた
「お兄さんは双極I型障害だと思います。」
「うつ病にしてはおかしいと思ったんです」
鬱状態の時に診察するのでうつ病と勘違いされがちで、正しく死んだんされるには8年かかる。
躁状態が続くとうつ病だとは思わないので、病院につれて行くのは難しい
「兄は二人きりの家族なんです。」
父は亡くなり、母が出て行く。
まだ幼い兄妹は夏休みに給食がなくなり食べるものがなくなり兄は食べ物を探しに行った。
その後、親戚に家に引き取られる
柔道の師匠に出会い兄は柔道で良いところまでいったのに、高校を中退して妹を大学までだしてくれた。
「何があっても黙って自分一人で・・・」
「病がそうさせているだけです。
本当のお兄さんはいます。」
「どうしたら兄を救えますか」
「楓さん、あなたの踏み出した一歩を無駄にしません」
躁状態の時はトラブルを起こしがち。
何かあったら連絡して下さい。

帰宅した楓は捜し物をしている兄に突き飛ばされた。
擦り傷をおった楓を見て、落ち込む兄。
楓が弱井に電話をすると、スマホとPCが連動していれば検索履歴から場所が特定できるかもと伝える。
そして玄が一番尊敬している人を呼んで欲しいと。

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検索履歴からバスターミナルで玄を見つける
弱井、楓、玄の柔道の師匠仙川鶴一(小林薫)がやってきた
「おい酷い顔してるぞ
クマができてるな
何日も寝てないんだろう。」
「平気です」
「そんなに自信があるなら病院へ行って
俺は健康ですって見せたらどうだ?」

新星病院の精神科に連れて行く
そこには雨宮有里(土屋太鳳)がいた。
「精神科なんて聞いてないぞ!」
抵抗する玄だが、仙川に説得されて受診する。
弱井と君島明(河相我聞)医師に双極性1型と診断され3日ほどの入院しようと言われ気持ちを落ち着かせる薬を豆乳された。

3日後
弱井と君島と玄
「どうして今、ここにいるのかわかりますか?」
「気持ちが高ぶって人に迷惑をかけたからですかね」
双極症は躁状態が激しくなると鬱状態も激しくなる
気分の上下の波を小さくするために1ヶ月の入院が必要。
今は辛いと思います
でも少しずつ改善していくはず
治療には投薬
生活リズム
病気への理解
この三本柱でやっていこう。
ハンドブックを手渡される玄だが、病室でハンドブックを読むも放り出す。
食堂に行くと、いろんな患者がいた。
ずっとお遊戯している人。
玄が座った席を自分の席だと「うーうー」うなる人
ストラックアウトをしていた患者から誘われるが断る。

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弱井は雨宮精神保健福祉士の岩国真紀(酒井若菜)を紹介する。
君島を含めたチームで玄をサポートするのだ。
面会室に楓がやってきた。
玄は相変わらずラーメン作りのことを考えていた。
そんな玄を心配する楓
帰り際雨宮と出会う。
二人でお茶をしている時にプロポーズされたと告白する楓
「でもこんなことになって
病気のことは伝えてなくて・・・」
「でも玄さんの病気を知って逃げていく人は
他のことでも逃げちゃうんじゃないですか
逃げ出さない人は何かあっても二人で乗り越えていけるかと
彼氏がいない私がいうのもなんですがw」
「雨宮さん、彼氏いないんですね」
「そこ?」

弱井の診察
「躁状態の自分のことは自分ではわからないと思って下さい」
だからこそ病気のことを学んで知って受け入れる
この病と共に生きていくと言う覚悟が必要。
糖尿病と同じでこの病気は共存できる
投薬していればコントロールできる。
「玄さん、僕は玄さんをファイターだと思っています
苦しい思いをしてきたからこど
玄さんにしかできない
道を切り開くことができる」

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食堂
ガイドブックを読んでいる玄に声をかける入院患者・林正信(佐戸井けん太)
「慣れた?
僕はね3回目。
同じ病気」
大手食品メーカーの管理職だった林。
しかし躁状態になると気が大きくなって、金使いがあらくなり、浮気もして、会社を辞めた。
「この病気は大切な人との人間関係を奪ってしまう
そのうちコントロールできる。」
「そうですよね。
ああなったわけじゃないし」
お遊戯をしている患者を指さす玄
「そっか。
君はまだ病気を受け入れてないんだ。
ここの人達を見下しているんだね。
自分もここの人達と仲間だってみとめられれないんだね」
林が立ち去る。

俯く玄に
「ストラックアウトやっぱやらないですよね
良かったら一緒にやりませんか」
渡されたボールを見つめる

1ヶ月後
「病気については学べましたか?」
君島は行動が落ち着いてきているので退院を提案する。
ただし「ひだまりクリニック」に通って欲しいと伝えた。
病院に一礼して退院。
楓が迎えに来た

ひだまりクリニック
「家事してるだけだとヒマで
昼寝してると夜眠れない・・・」
「朝までラーメン作っているんです」
と楓
「点数化すると良いですよ
フラットが50点」
その日の気分を点数にして、なるべく50点に近づけることが重要。
「早く店に出たい
いつ頃でられますか?」
投薬より、たった一晩の徹夜で悪化することもある。
リズムを作り、病気や気持ちをコントロール
入院する前の玄を思い出し、何をきっかけで調子を落としたか
それを探ってみて下さい

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生活訓練施設に毎日かよって病気を治したいと思う玄だが岩国真紀(酒井若菜)から週に2日ほどにするように勧められ、3日通うことにした。
しかし躁状態が続き心配する楓
「最近、毎日通ってらっしゃるとか」
「そのほうが早く復帰できると思って」
「点数表は?」
「うんまぁ」
「今日は妹さんは?」
「これからは一人で来ます」
「この治療の主人公は玄さんです。
双極症は本人には理解しづらい
だから楓さんや僕たちと一緒に戦っていきませんか?」
「いやでも
俺は・・・。楓には幸せになって貰いたいんです
あいつを巻き込むわけには行かないんです
一人でやれます
やらなきゃいけないんです」
「玄さん、嘉納治五郎はご存じですか
自他共栄の精神があります
互いに信じ合い助け合うことで一緒に栄えていく
人に頼ることも強さ
僕たちは玄さんと一緒に病と闘います。」

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帰り、ラーメン店を見ている玄
気付いたスタッフが駆けよる
「店長、すっかり元気そうじゃないか?
いつから戻れます?」
「あと少しだ」
「良かった!
本社からきた店長、人使いは荒いし腕イマイチで
お客さんお客さんも玄さんのラーメンを食べたいとみんな言ってますよ!」
店からは他のスタッフも嬉しそうに玄を見ている。

やる気になった玄は帰宅。
そして郵便物の中に本社からの封書を見つけ力なく笑う。
夜、帰宅した楓が解雇通知書を見つけた。

人気のない夜道を歩く玄が灯のついた柔道場に入る。
仙川(小林薫)が玄に気付く
「何があった?」
「道を失いました」
「道か
お前の道とはなんだ」
「自分はこれまで家庭も学歴もなく、バカにされてきました。
負けるもんかってずっと頑張ってきました
けど俺はもう・・・。」
「俺にとってはお前がエリートだろうが中卒だろうがどうだって良いことだ
覚えてるか都大会準決勝の大将戦
押さえ込まれて誰もがお前が負けたと思った
だが最後の最後で逆転の一本背負い
あれこそがお前だろ。」

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迎えに来た楓
帰り道
「私ねプロポーズされたの
会社の先輩でねすごく優しい人なの」
「そうか
俺のことは話さない方が良いな」
「もう知ってる」
「話したのか?」
「だって家族になる人だもん。
こんなことで逃げる人じゃないよ
ずっと一緒に生きて行こうって言われた
今度合ってくれる?」
「そうか
お前を守ってくれる人ができたんだな
嫁入り道具一色揃えてやるのが夢だったのにな
無職だしな。
せめて俺が店長だったらなぁ
結婚式でも・・・」
「お兄ちゃん
さざ波屋で行列ができるラーメンを作っていて、もちろん美味しかったけど
あの小さなアパートで手に火傷しながら作ってくれたインスタントラーメン
私の中では今でもあれが一番のごちそうなんだ」
玄が立ち止まり号泣
「今までありがとう
お兄ちゃんは本当によく頑張ってくれました
これからは私にもお兄ちゃんを守らせて」
「守るか・・。
立場が逆転しちまったな」
「そんなことないよ
お兄ちゃんはいつだって私のヒーローだよ」
「彼氏よりもか?」
「それはない」
「2番目のヒーローか・・・」
「いや?」
「1番次第だな。

ひだまりクリニック
「リベラは週三回にしたんですね」
「ええでも諦めた訳じゃないです
ただ戦い方を変えようと思って
ずっと負けたくないと思ってきたけど、頑張らない戦い方もあるのかなって
それが今の俺の戦いかただって。」
「やっぱり玄さんはファイターでしたね。」

楓の結婚式から帰ってきた雨宮。
弱井は雨宮にこれから水曜日の午後は新星病院の精神科の手伝いをすることになった。
治療は診察室の中では終わらない。
チームの一人になって、精神医療に取り組んでみないかと言う。

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今日は4Kで朝、視聴しました。
夜見るより良いかもと思っています。
夜、見たいドラマもあるけど、これは朝向きかも。
ま、ワタシは。

双極性1型はハイ&ローの差がすごいんですね。
そして診断がつくのに8年もかかる。
鬱状態でしか受診しないなら・・・そりゃそうかと思う。

本人も周りも振り回される。
本人は・・・躁状態が通常運転だと思っているから周りを振り回していることに気付かないこともあるかも知れない。
あれだけの人がチームで一人の患者を診て貰えるのは安心だけど、患者が多すぎるよね。

糖尿病などの病気と同じようにコントロールして付き合っていける病気なのに、精神病というとなぜか偏見の目で見られてしまう。
患者本人もほかの患者を色眼鏡で見てしまう。
血液検査で糖尿病と診断されたら受け入れざるを得ないと違って、受け入れることから始めるのが辛い。

ドラマはもちろんできすぎた話ではあるが、これを知っているのと知らないのとでは、もし当事者になったとき、その変化に気づけるか気づけないかの差は大きいように感じた。
自分が患者本人なら・・・気づけないと思うが。

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玄さん役の松浦慎一郎さん。
めっちゃNHKにご出演の俳優さんです。
朝ドラでみているはずなんですが、「この役!」と覚えてはいなかったかも。
柔道をやっていたラーメン店の店長。
なんとなくワタシがイメージする人物像にビジュアルがめっちゃ合っていた。
声も・・・。
これからラーメン店の店主の役がめっちゃくるかも←テケトーな発言だけどホントにピッタリ!!

妹役の土村芳ちゃんは「べっぴんさん」のきみちゃん。
彼女は声が良いし雰囲気も好き。
もちろん演技力もあるんだけど、国民の妹感がありますw
そして二人の「ヒーロー」な会話が自然でしたね。
2番目のヒーローとしてお兄ちゃんは頑張り過ぎず頑張って欲しいわ。

そして弱井の先輩精神科医役に河相我聞。
ヤバいことするんじゃ・・・と思ってしまう2サス民のワタシ。
大丈夫。ちゃんとした先生でした←当たり前だろ
だって河相我聞だよ?
本命犯人かフェイクかどっちかじゃん(爆)
あ、ラーメンといえば河相我聞。
だからこの回に・・・?←ぜったい違う

中村倫也は・・・先週も書いた通り、ピッタリだなぁ。
で、来週で最終回。
3話で終わるのか。
残念。

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キャスト
弱井幸之助(中村倫也
雨宮有里(土屋太鳳)
綿矢陽美(井桁弘恵)
松野裕樹(三浦貴大)
早乙女瞬(竹財輝之助)
岩国真紀(酒井若菜)
ゲスト
第1話
谷山玄(松浦慎一郎)
谷山楓(土村芳)
君島明(河相我聞)
林正信(佐戸井けん太)
仙川鶴一(小林薫)

コメント

  1. ノンルール より:

    先週は、別ドラマで「ライバル俳優」についての談義、有難うございました。

    ライバルではなく、「元同僚」ですが、今回出演の土村芳さん、確か大西礼芳さんと同じ大学出身だとか、どちらもいい女優さんですよね♪
    (土村さんの喋り方って最初苦手だったのですが、NHKの「ライオンのおやつ」とか本作の演技で今は大好きや女優さんの一人です。)

    結構、重たいテーマですが、丁寧な作りだから、僕も来週が最終回は残念です。

    • tarotaro tarotaro より:

      ノンルールさん、コメントありがとうございます。
      京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)は、黒木華さんをはじめ、出身者が多いですね。
      よねさんも、寅子の兄もそうですし。
      来週、楽しみですね。