「白い巨塔」第五夜 ネタバレ感想~財前には知性と品性と身長が必要だ。

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薬丸岳『死命』
山崎豊子/白い巨塔


田宮二郎主演

唐沢寿明

良心の呵責にさいなまれていた柳原雅博(満島真之介)。
しかし控訴審で財前(岡田准一)の酷い裏切りに合う。
全ての責任を柳原に転嫁した財前。

「嘘です!」
柳原裁判中に叫び、そのまま証人となった。
改ざんしたカルテの原本を持っていた柳原は
「財前教授にカルテの改ざんを命じられた。」と話す。
判決は覆り、柳原の証言が全て採用された。
法廷から逃げ、マスコミからも逃げ惑う財前は。そのまま倒れた。
ステージⅣの膵臓がんだった。

周りは財前の膵臓がんをひた隠しにする。
里見(松山ケンイチ)に診察をあおぎ、膵臓がんと告知される。
治療プランを話し合う二人。
自分のガンは自分で切ることはできない。
東(寺尾聰)に執刀を頼んで欲しいと伝える財前。

財前の希望通り東が執刀するが、快復後すぐに閉じる。



すでにガンは手の施しようがなかった。
財前の病状は日に日に悪化。

妻・夏帆は愛人・沢尻エリカに会い。それとなく病院に足を向けるように言う。
沢尻エリカにはお見舞いに・・・。

しかし日に日に病状が悪化する財前。
「これが・・・死か。」
柳原の名前を呼び、佐々木夫妻の映像が浮かぶ。
財前、絶命。
死後、里見は財前の手紙に気づく。
ガンの早期発見ならびに進行がんの治療に自分を差し出した財前。
そして医者としての自分を振り返る。
後悔は無かった様子???

意識が混沌としてから、鵜飼が部屋に入ったとき。
あっちに行けと言っていた財前だけど、鵜飼教授がそこまでエリート医師には見えなかったなぁ。
エリートとにも見えないが、悪人にも見えなかった。
ほのぼの医師に見えた鵜飼先生。

鏡素手で破壊…破壊・・。

このシーンも財前の力強さを感じてしまい、体調が良いのでは?と思ったよ。
それいるか?ってシーンが多かったよなぁ。
満島真之介のキスシーンなんて全くいらんかったけどなぁ。
何でもキスで誤魔化すやん。



きのうまでピンピンしていた財前が今日、急に顔色が変わった。
で・・死んじゃった!と\\\/

やっぱりキャスティングと脚本かな。
あと演出とBGM!←全部やんw

岡田君は財前より里見のほうが合っていたかもね。
どんな名作もそうだけど、映像化を重ねるたびに新鮮さは失われる。
同じような脚本で映像化をしていたら、この間の「砂の器」みたいなことになる。
岡田君が主演が良いなら、岡田君を里見にして、里見目線の「白い巨塔」にした方が面白かったんじゃないかなぁ。
それくらいがらりと構成を変えれば、前作と比べられることもなかったかも。
そりゃ非難はされるかもしれないけど、どっちにしろボコボコびされちゃったしw

ただ・・・ま・・・ツッコミドラマとしては楽しく見られましたよ、ワタシ。
このドラマはCM混みで楽しむべきだったのね。
姑息で悪人の財前が勧める「あいおい保険」。
ギガを欲しがる財前。
歯周病をやっつける財前(・・・歯周病より膵臓がんの心配を!)。

主役の岡田君も面白いけれど、沢尻エリカは何をやっても沢尻エリカなんだなぁ。
綺麗なんだけど、話し方はブルゾンちえみに似ているんだねぇ。
綺麗なんだけど、キャバ嬢にしか。
ペットボトルの水をそのまま渡すなんて、下品だしなぁ。
接客業としてはダメだよねぇ。

そんなこんなで最終夜まで視聴しました。
初回よりどんどんどんどんコメディ色が強くなった。
この流れによって、唐沢版の「白い巨塔」をほうそしたら、フジテレビもウホウホなんではない?

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感想はコチラ
「白い巨塔」 第一夜 感想~野心とエロさに欠ける財前
「白い巨塔」第二夜 感想~ところで里見は脇役なの?
「白い巨塔」 第三夜 感想~”財前でおま!”って言いそうなひらパー兄さん
「白い巨塔」第四夜 感想~誰からも愛されない財前

キャスト
財前五郎・・・・岡田准一
里見脩二・・・・松山ケンイチ
花森ケイ子・・・沢尻エリカ
東貞蔵・・・・・寺尾聰
鵜飼裕次・・・・松重豊
大河内恒夫・・・岸部一徳
柳原雅博・・・・満島真之介
佃友弘・・・・・八嶋智人
亀山君子・・・・美村里江
野坂奈津美・・・市川実日子
財前又一・・・・小林薫
財前杏子・・・・夏帆
黒川キヌ・・・・市毛良枝
東政子・・・・・高島礼子
東佐枝子・・・・飯豊まりえ
船尾徹・・・・・椎名桔平
佐々木庸平・・・柳葉敏郎
佐々木よし江・・岸本加世子
佐々木庸一・・・向井康二
関口徹・・・・・斎藤工
国平幸一郎・・・山崎育三郎

コメント

  1. kashweregreen より:

    たろたろさん、おはようございます!
    なんだかんだ言いながら全話観てしまいました(笑)
    全体的な感想はたろたろさんと同じです!
    やはり財前役には身長が必須ですね。
    あと、岡田君の演技云々よりもそもそもテレビ朝日開局60周年ドラマなら、もっと制作サイドがちゃんと原作のエッセンスを尊重しながら、コンテンポラリーな脚本とキャスティングと演出をすべきですが、この肝心の3つがちぐはぐですよね。
    松山君のあの里見はある意味コンテンポラリーかもしれませんが、寺尾さんの東役や松重さんの鵜飼役もキャスティングミスだと思います!
    たった一人だけ、岸部さんの病理学教授役だけが違和感なかったです。
    まあ岸部さんは貫禄ありすぎ(笑)かもしれませんが。
    テレビ朝日だとドクターXのキーパーソンですからね。
    たろたろさんにいちばん共感したのは沢尻さんって綺麗な人なんですけれど、確かに色気がないから艶っぽいシーンが似合わないんですよね。
    蛇足ですが寺尾さんの娘役の人をはじめて知ったんですけれど、川栄さんタイプ(笑)の雰囲気だから、川栄さんが離脱している間に脇役専科(笑)で売れっ子さんになるかなあと。
    なんだかんだ、5日間楽しませてもらったんですけれど、やはり山崎さん原作や松本清張原作の映像化というのは非常に難しいなと再確認しました。

    • tarotaro tarotaro より:

      kashweregreenさん、こんにちは。
      コメントありがとうございます。

      ワタシもなんだかんだで見て、なんだかんだ突っ込んでみたら、そこそこ面白かったなとw
      「白い巨塔」史上初の、コメディだったんではないでしょうかw

      テレビ朝日開局60周年って、斜め上にいっているんじゃないかと思いますw
      「科捜研の女」だって、土門が殉職か?って思ったら、1年間放送しま~~す!
      でしたしね(苦笑)
      視聴者の思惑を外すことが楽しいのではないでしょうかw

      キャスティングは・・・ホント・・・だからコメディに!?なってのかもw
      市毛良枝さんくらいですかね、安心できたの。

      寺尾聰の妻役が高島礼子さんってのもちょっと違う気がするし。
      夏帆ちゃんも財前の妻より、東教授の娘さんのほうが合っていると思うし。
      そういえば、寺尾さんの娘役の飯豊まりえさんは、川栄さんと同じ事務所だったような気がするので、kashweregreenさんがおっしゃるように、川栄さんのあとにポンポンと押していくのではないかと思いますw

      沢尻さんは、ダーティなイメージがあるのかもしれませんが、愛人より本妻のほうが良かったのかもしれませんねぇ・・・。
      綺麗だけど、クラブのママには見えないです。
      貫禄も・・・ないなぁ。

      岸部さんは鵜飼さんでも良かったかなって思います。
      関西弁でw

      松本清張作品もそうですが、昭和の湿り気の空気感を醸し出される俳優も少ないですし、映像もクリアで綺麗なのがドラマティックに見えないのかも・・・。
      スポーツ観戦には良いですが、ドラマって美しい映像が必ずしも良いってことではないですよね・・。