「検事・佐方～恨みを刻む～」ﾈﾀﾊﾞﾚ感想～爽快なほどクズな原田龍二

原作：柚月裕子 『恨みを刻む』（『検事の信義』所収）

あらすじはコチラ→☆

武宮美貴（内田慈）は公子を逮捕した米崎西署の生活安全課係長・鴻城伸明（原田龍二）に恩があった。
美貴は犯罪組織フリークの幹部瓜生鉄男は室田公子（乙葉）に未練があった。
そんな話をうっかり原田龍二にしてしまった。
原田龍二はフリークを摘発したかったので、乙葉を利用しようと考えた。
公子の新しい携帯番号を瓜生に教えるように美貴に指示をした。
そして虚偽の虚偽の目撃証言までさせた。
嫌がる美貴を脅迫
「障害と器物損壊公務執行妨害で別れた旦那を逮捕してやってもいいんだよ。
前科二犯の幼なじみのために娘を犯罪者の娘にしてもいいのか」

佐方（上川隆也）は原田龍二の逮捕令状を持って来た。
美貴の証言をもとに原田龍二を追い詰めるが、ブツがあると言う。
押収された覚醒剤や尿にも疑問点がある。
「室田公子の証拠は捏造だ」と書かれた内部告発を取り出し、自殺した志崎の指紋があったことを伝えた。
原田龍二は志崎は1年前に同僚を死なせてしまったことを苦に自殺したと言い放つ。
耐えきれなくなったのは志崎と仲の良かった高梨祥一（堀井新太）
高梨は内部告発をしたのは自分だと申し出た。
自殺した志崎を最初に発見したのは高梨だった。
その際、内部告発の手紙も読んだ。
そこには室田公子（乙葉）の事件で証拠品をねつ造し不当な逮捕に関与したことが書かれていた。

原田龍二は志崎に同僚を殺したミスを挽回するチャンスだとねつ造を強要。
悩みに悩んだ挙げ句、乙葉の部屋にガラスパイプを老いてしまった志崎。
高梨の説明にも悪びれない原田龍二。
「証拠がねつ造されたとしてもそれは志崎が勝手にやったことだ！」
証拠品のガラスパイプや覚醒剤や尿を再鑑定している。
そしてそれらのねつ造にも匿名ながら告発している人間もいる。
言い逃れ出来ないと思った原田龍二は、上川隆也の胸ぐらを掴み「青臭い正義感！」と罵る。
フリークの摘発という大義があったとしても、無実の人間を逮捕し、志崎の命を奪う。
許されることではないとキッパリ言われてしまった原田龍二はその場にへたり込む。

原田龍二は懲戒解雇。
若林副署長と生活安全課の曽根谷課長は降格。
吉田署長は県警に行くために組織の摘発を手土産にしたくて、現場をたきつけていたのだ。

乙葉は釈放。
公子の家で住み込みで働く。

原田龍二のクズっぷりが爽快でした！！
弟の役取っちゃったなぁｗ

最初からおかしかったよね、あの生活安全課。
しかし、相変わらず原作とは全く違う内容に変えちゃうのね。
柚月裕子さんがそれで許可をだしているんだから、良いんだけど・・・。
もうホントに全くぜんぜん違う！！
前回は途中までは原作と同じだったのに途中からどんどん変えて、あ～あって思っちゃったんだけど、今回は設定だけ借りたの？って感じ（苦笑）
乙葉の役は原作では男だし。覚醒剤もやっちゃってたし。
志崎が死んだのは原田龍二にいじめられていたからだし。
高梨くんは志崎の死を恨みに思っていたのは確かだけど、結婚相手の父親（地域課課長）が出世したいがために高梨を利用したとも見られていたし（証拠なし）。

瀧本美織ちゃんは月曜名作劇場「税務調査官 窓際太郎の事件簿」の麻生祐未さんみたいなキャラだったなぁ～。
麻生さん同様、メガネかけて三つ編みしても美形は隠せませんけど！！
最近テレ朝でしかみない瀧本美織ちゃん。
もっといろんなドラマに出て欲しいわ～！！！

前回があんまりにも面白く無いお話だったので、今回はとっても楽しく感じられました。
原田龍二、懲戒免職処分よりちゃんと起訴されて罪を償って欲しいよねぇ。
原田さん不倫以降は面白い役が多かったけれど、こういう汚くて強欲な役も似合っているので、これからもちょいちょいやって欲しいわ。
もちろん、陣川君も良いんですけどｗ

読んでいただいてありがとうございます。
ランキングに参加しています。
応援して頂けると嬉しいです。
前回の感想はコチラ
ドラマスペシャル「最後の証人」 ネタバレ　感想　～予定調和なオチにがっかり
ドラマスペシャル「検事の死命」 ネタバレ 感想～被告を追い詰めた証拠にビックリてかガックリ！
ドラマスペシャル「検事の本懐」 ネタバレ 感想～いつも証拠品がしょぼい。いつも最後は駆け足。
「検事・佐方 ～裁きを望む～」 ﾈﾀﾊﾞﾚ感想～一事不再理以降がグダグダ
「検事・佐方～恨みを刻む～」ﾈﾀﾊﾞﾚ感想～爽快なほどクズな原田龍二
キャスト
佐方貞人・・・上川隆也
庄司真生・・・松下由樹
花岡尚子・・・瀧本美織
筒井義雄・・・伊武雅刀
本橋信次郎・・松尾貴史
鴻城伸明・・・原田龍二
高梨祥一・・・堀井新太
室田公子・・・乙葉
武宮美貴・・・内田　慈