「検事・佐方 ~裁きを望む~」 ネタバレ感想~一事不再理以降がグダグダ

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柚月裕子 『裁きを望む』( 『検事の信義』収録)

あらすじはコチラ→公式サイト

芳賀渉(渡辺大)の窃盗の容疑は晴れ、住居侵入罪だけが適用された。
いわゆる“問題判決”となった。
故・郷古勝一郎(津嘉山正種)の遺言書には渡辺大を認知すると書かれていた。
勝一郎の弁護士・児島隆雄(利重 剛)は、遺言書は古いと言う。
渡辺大が勝一郎に無理矢理書かせたもので、新しい遺言書を作っていたのだ。

渡辺大の狙いは「一事不再理」だった。
事件のあった日、渡辺大が勝一郎の書斎に侵入したのは腕時計を盗む為では無い。
金庫の中に保管されていた最新の遺言書を前の遺言書をすり替えるタメだった。
渡辺大は窃盗罪で起訴された。
腕時計は盗んだ物ではないと無罪になった。
一事不再理
新しい遺言書を盗んだとしてもすり替えたとしても罪には問えない。

佐方(上川隆也)は犯罪者を世に放ったと責められた。
職を辞することを申し出るが、気になることが一つあった。
渡辺大に会いに行く。
すでにプー太郎な大。
渡辺大は法学部の出身だった。
腑に落ちた上川隆也。
しかし裁きは受けてもらうと宣言する上川隆也。

認知をして欲しければ裁判を起こせば良い。
なのになぜこんな事件を起こしたのか。
渡辺大の母(石野真子)が亡くなった病院を調べると、郷古家の家政婦・吉田高子(山下容莉枝)と石野真子が友人関係であることがわかった。

「父さんがくれたはなむけにこたえたいんだ。」
勝一郎のお通夜の夜に書斎の窓を開けておくように頼まれていた山下容莉枝。
親友の息子の頼みを断れなくなってしまい窓の鍵を開けておいた。



渡辺大が勝一郎から時計と遺言書を貰った日。
勝一郎のジャケットにウエイトレスがコーヒーをこぼした。
渡辺大はそのジャケットのコーヒーを化粧室でしみ抜きした。
ジャケットのポケットには手帳があり、その手帳には金庫の暗証番号が書かれていた。
暗証番号を知る機会に恵まれた渡辺大。
手帳からは渡辺大の指紋も出てきた。
この奇跡を勝一郎からのはなむけと考えた。
しかし動機がわからない。
郷古家に渡辺大を連れて訪れ、謎解き。

なぜ勝一郎は渡辺大を認知する遺言書を書いたのか。
渡辺大は勝一郎と会ったことを後悔した。
財産目当てだと言われたからだ。
母を責める渡辺大。
しばらくして、勝一郎から会いたいと言われ面会する。
DNA鑑定をして父子関係が証明された。
勝一郎が遺言所を渡辺大に渡す。
「認知する」
と書かれていた。
末期の胆嚢がんである勝一郎は医師から余命宣告を受け、その遺言書を書いた。
書いたが家族には見せられなかった。
せめて自分の気持ちだけでも伝えたかったという勝一郎。
「申し訳ない」
と頭を下げる。
家族に見せていないと聞き、良かったと言う渡辺大。
自分の存在が誰かを傷つけるのが嫌だったのだ。
そういう優しいところが母(石野真子)に似ていると言う勝一郎。
遺言書と腕時計を渡辺大に渡す。



勝一郎の長男・勝哉(池内万作)は渡辺大の存在を知り、金で手を切ろうとした。
見舞いに行きたいという渡辺大の目の前で大と母を侮辱した。
その後、渡辺大は会社から契約を切られた。
池内万作が圧力をかけたのだ。
勝一郎の妻は民事裁判に訴えると言う。
そうなると、婚外子・渡辺大のことも、池内万作が関連会社に圧力をかけたことも公になる。
弁護士は、遺言書が無効になることには尽力をする、しかし民事裁判には反対だと言う。

渡辺大は裁判でもしてやる。
父親が認知すると言ったのは事実だと息巻く。
しかし母が郷古家の家政婦に書いた手紙には息子を思う母の気持ちがあった。
裁判になれば認知すると書かれた遺言書は無効になる。
否定される。
渡辺大は遺言書と時計を母に見せ、息子だと認められたことを伝えたかっただけだった。

渡辺大は本物の遺言書と時計、池内万作が持って来たお金を郷古家に返却した。
認知も相続も放棄すると弁護士に伝えてもらうように山下容莉枝に伝えた。
郷古家の次男・黄川田将也が渡辺大を追いかけ時計を渡す。
そして自分の会社に履歴署を持ってこいと言う。

郷古家は検察を訴えることはない。
佐方が責任を取る必要はない。



一事不再理以降は、原作と全く違う話となりました。
なぜなんだろう?
前作も原作と変わっているような・・・。
ちょっとしたお涙ちょうだいになってしまったなぁ。

オチ的には原作のほうが良かったように思う。
ま。検察の上層部が・・・アレってのはアレか?←原作では本橋(松尾貴史)が悪いんだよなぁ。
しかも筒井さん(伊武雅刀)の手柄も佐方のものになっちゃった。
一事不再理・・・ここまでは楽しかったのにさ。←原作通りだもんね(苦笑)
なんでこんなことにしたのか。
渡辺大の良い人キャンペーンなのか?
大は、もっとクズじゃないとなぁ。

このストーリーだと、石野真子がいちばん悪いよなぁ。
なんで末期になって、こんなややこしいことを言い出したのかね?
これなら財産目当てのほうが面白くなったような気がする。
んでもって池内万作が余計なコトしなければここまでしなかったのに。
ま、原作も動機はわかったようなわからんような・・・・やったけど。←うろ覚えやから知らんけどw

いつもこのシリーズは着地点が残念だったのを久しぶりに思い出しました。
途中まで面白いんだけどなぁ。
ホント、途中まで。
だけど・・だけど・・・上川さんと松下さんと・・・キャストのおかげで楽しく感じるんですね。

今回の相棒は水崎綾女さん。
こんなにむっちりしていたっけ(爆)





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キャスト
佐方貞人・・・上川隆也
庄司真生・・・松下由樹
小田 薫・・・水崎綾女
筒井義雄・・・伊武雅刀
本橋信次郎・・松尾貴史
芳賀 渉・・・渡辺 大
芳賀明美・・・石野真子
児島隆雄・・・利重 剛
郷古勝一郎・・津嘉山正種
郷古麻恵・・・立石涼子
郷古勝哉・・・池内万作
郷古恭治・・・黄川田雅哉
吉田高子・・・山下容莉枝

コメント

  1. なお より:

    こんばんは
    これはシリーズものですか?前にもドラマ化されてましたか?
    キャストだけでは既視感ありすぎて
    よくわかりません笑っ

    なんかありそうだった黄川田さんいい人でした(^_^;)

    似た内容のものを見たような気がするのですが…それもなんだったかは思い出せません。

    • tarotaro tarotaro より:

      なおさん、コメントありがとうございます。

      この作品はシリーズ4作品目で、3年ぶり
      です。
      相棒の若手女子が毎回変わります。

      黄川田さん、、ミスリード要員だったんですかね?
      最近、アンジャッシュ児島と見間違えることがおおかったのですが、今回はちゃんと黄川田くん。
      格好良いのに中々ブレイクしません。
      数年前は田中幸太朗、黄川田くん、田中圭あたりは同じジャンルだったのに。
      田中圭だけ、ぶっちぎりに…。