「がん消滅の罠~完全寛解の謎~」ネタバレ 感想~ラスト10分に突然解決

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ドラマ特別企画「がん消滅の罠~完全寛解の謎~」

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原作コチラ

「がん消滅の罠 完全寛解の謎」/岩木一麻

末期がん患者のガンが完全寛解

シングルマザーで耳の不自由の娘を育てる小暮麻里に余命が半年と診断した唐沢寿明。
末期がんのため、リビングニーズ特約による死亡保険(事前給付金)を受け取っていた。
しかし半年後、がんはすべて消え去り、完全寛解した。
同じく末期の肺腺がんだった横山宗彦(みのすけ)も完全寛解。
横山もまた生命保険の生前給付金を受け取ったのち、完治が不可能とされたがんが寛解したのだ。
母親の介護もせず、外車を乗り回し、闇カジノに出入りしていた。

命保険会社の調査部は詐欺を疑う。
さらに、不可解な完全寛解に警察までが保険金詐欺を疑う。
その後、横山が遺体で見つかる。
自殺に見せかけ絞殺されていた。
ついで、唐沢寿明の元患者で末期がんだった柳澤(加藤虎ノ介)が公園で殺害される。



事件の背景にある新進気鋭の病院・湾岸医療センター

湾岸医療センターの高収入の患者は初期がんであっても転移が起こりやすい。
そして、今回のように低所得者もがんを発症し、保険を受け取ったあと完全寛解している案件があった。
完全寛解した患者たちはすべて湾岸医療センターの医師・宇垣玲奈(りょう)の患者だった。
そして、その背後には唐沢寿明が行方を追い続けていた恩師・西條征士郎(北大路欣也)がいた。
唐沢寿明は北大路欣也を尊敬し、渡部篤郎は北大路欣也の娘「恵梨香」をガンで失ってから北大路欣也を憎んでいた。

唐沢寿明と渡部篤郎は完全寛解のナゾについて推理
小暮さんは娘の診察に付き合い、湾岸医療センターでアレルギー検査を受けたと言う話を思い出した唐沢寿明。
他人のがん細胞は移植しても拒絶されてしまう。
しかし小暮のアレルギーの治療で、免疫抑制剤を投与。
その後に別人のがん細胞を体内に植え付ける。
すると、がんは成長する。
その後、免疫抑制剤を中止すれば、他人のがんは拒絶され、がん細胞は消滅する。





妻ががん発症

フリーライターをしている唐沢寿明の妻・紗季(麻生久美子)は、湾岸医療センターに潜入取材をしていた。
待望の赤ちゃんを妊娠。
しかし湾岸医療センターで倒れ治療した。
その後、自分の妻の検査をした唐沢寿明。
妻から末期の肺腺がんが見つかる。

北大路欣也の革命

「医師にはできず、医師でなければできず、そしてどんな医師にも成し遂げられなかったことをでする。」
20年前、北大路欣也が言った言葉を思い出す唐沢寿明。
殺された柳沢は新薬承認における審査などを行う総合医薬品医療機器機構に出向している厚生省の官僚だった。
湾岸医療センターに乗り込む唐沢寿明。
20年前、娘ががんになり、新薬の早期治験のために駆け回った北大路欣也。
当時、ドラッグ・ラグ問題に厚生省も解決に向けて取り組んでいた。
それなのに、厚生省の官僚どもは新薬の認可をしようとしなかった。
利権を貪っていた。
歪んだ構造が娘を殺した。
今後、高齢化が進む日本では、裕福な人たちだけが薬を買えて、貧しい人は死んでいく。
これは弱者のための革命。
政治家、官僚にがんを植え付けて脅す。
革命に犠牲は必要だという北大路欣也。
北大路欣也は、唐沢寿明に、自分の後継者になってほしいと言う。
「君の奥さんの完全寛解に導くことができる。」
妻のガンを植え付けた人間の後継者になることなんてできないと言う唐沢寿明に、
奥さんは半年前、人間ドックを受けたときに、初期の肺腺がんに罹患していいた。
だから他人のがん細胞を受け付けてなどいない。
ちょっと細工しただけだ。」
と言うりょう先生。

自殺装置つきのがん細胞

湾岸医療センターで大学の同僚・西寺(手塚とおる)を見た唐沢寿明は、彼が学生時代、自殺装置つきのがん細胞の研究をしていたことを思い出す。
初期の肺腺がんだった妻には、自殺装置つきのがん細胞を植え付けられたのではないか。
しかし唐沢寿明と柳沢が公園で口論していたという匿名の目撃者と唐沢寿明の車から柳沢殺害に使われたナイフが発見され、警察に追われることになった。
大雨の中、ひーひーしながら湾岸医療センターに乗り込む唐沢寿明。
渡部篤郎と一緒に西寺を問い詰める。
西寺は研究完成段階で、外されたと言う。

そしてまたまた北大路欣也と対峙。
またもや革命にスカウトされる唐沢寿明だが、ちゃんと断る唐沢寿明。
話は平行線だったのに、なぜか仲良く、三人揃って病院を出ると・・・。
いきなり北大路欣也が何者かに刺されて、拉致された。

ポッカーンとしていたら、唐沢寿明と渡部篤郎が麻生久美子の病室にワープ。
そこへ、西寺がやってきて、
「命を救いたい。研究は成功していた。」
とアンプルを差し出す。
西寺の言葉を信じ、アンプル注入。
翌日、がん細胞が完全寛解。

警察に追われているはずなのに、妻の病室や検査に付き合う唐沢寿明。
不思議に思っていたら、北大路欣也を殺害したという男が自首をして、一連の殺人も自供
動機は黙秘。
「こらえてください」
とかる~い刑事。
まゆゆも謝罪。
数カ月後、赤ちゃん誕生。
湾岸医療センターは閉鎖。

北大路欣也の遺体はあがらず。
北大路欣也は殺されておらず、唐沢寿明らはただの目撃者にされたのではないか?
湾岸医療センターの役目が終わったので、次のステージに。



って生きてたわ北大路欣也。
なんじゃこりゃ!!
医療ミステリーではなく、まるで逃亡者
この小説、すごく評判が良いんですよね。
本屋でチラっと読んだんですが(さわりとあらすじのみ)、面白そうなので図書館で予約してんですよ。

こんなよくわからない犯罪は、サクッと右京さんを呼んで解決してくれよ、ミッチー!!!
このドラマの警察は無能過ぎておかしいよ。
あんなにパトカーを動員して、妻の病室に見張りもつけてないなんてありえんぞ。
んで、あっさり「こらえてください」で終わるなんてさ。
殺人事件の謎解きはなしかよ?
原作にない殺人事件を植え付けたならきちんと解決してよ。
犯人が自首してきましたんで、容疑は晴れましたで!
って軽いノリ。
なにそれ。
裏取りせーへんの?

最後、10分にどんだけ詰め込むねん。
都合よくあっさり解決!
原作そのままドラマ化すれば失敗することはなかったんじゃないのかなぁ。


原作でがんにもならない妻が初期のがんを発症していて、自殺装置付きがん細胞を植え付けられて、よくわからんアンプルでがんが完全寛解して、無事出産・・・。
こんな夢みたいなことある?
自殺装置付きがん細胞を埋め込んで、政治家や官僚(柳沢)を脅す。
助けてほしければ言うことを聞けとな。
で?で?で?革命してなんか変わったん?
新薬が投与されても娘が助かったかどうかもわからんのに、初期のがん患者に自殺装置付きがん細胞を植え付けて、
「君とワタシは同じ立場」
みたいなことをいう北大路欣也は頭がおかしいなぁとは思っていたんだけど、手塚とおるには気遣いを見せたり、貧乏人に保険金を与えたり。
これはもう情緒不安定だとしか思えないね。
んでもって、保険金詐欺の容疑も晴れたらしい唐沢寿明。
でも北大路欣也たちが詐欺の主犯だという証拠はあるの?
湾岸医療センターが閉鎖されて、北大路欣也らのあの恐ろしい革命は明るみにでたの?
官僚や反社会勢力との繋がりがある北大路欣也の革命が表にでることはなさそうなのに、どうやって唐沢寿明の詐欺容疑が晴れたのか・・・。
唐沢寿明はなんであんなに疑われてたのかねぇ。
医師は責任者ではなるかもしれないけれど、がんを診断するのに、関わった人数はもっとたくさんいるだろうし、余命の診断なんて1人の医師だけの判断ではなく、複数の医師が判断するんじゃないの?


3時間も見たのになぁ。損したな。
せっかくの豪華キャストなのに、面白い原作をつまんなくするんだねこのスタッフ。
お正月の「都庁爆破」と同じだね。

まゆゆは、森三中黒沢さんに似ていると思っいたけれど、今日のメガネのまゆゆは稲田元防衛大臣にそっくりだった。
彼女は前田敦子より声は良いけれど、滑舌に問題があるな。

ま、なにはともあれ、コレジャナイ感満載。
どうしてこんなことになったのやら。
そして最後のトゥービーコンティニューな終わり方。
こんなん見せられてどうせーっちゅーねん。

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キャスト
夏目典明++++++唐沢寿明
羽島悠馬++++++渡部篤郎
森川雄一++++++及川光博
夏目紗季++++++麻生久美子
水島瑠璃子++++渡辺麻友
小暮麻里++++++柴本 幸
西寺直樹++++++手塚とおる
柳沢昌志++++++加藤虎ノ介
早乙女誠二++++勝野 洋

榊原一成++++++吉田鋼太郎 (特別出演)

宇垣玲奈++++++りょう
西條征士郎++++北大路欣也
ほか

コメント

  1. なお より:

    こんばんは
    これ、ドラマだったんですね!
    題名だけでてっきり医療の番組かと思って録画しませんでした。
    都庁爆破も結局最後まで見ることなく録画消しちゃいました。
    これも見なくても大丈夫な感じで安心しました(^_^;)

    • tarotaro tarotaro より:

      なおさん、コメントありがとうございます。
      ドラマだったんです。
      唐沢さんの熱演は素晴らしかったですよ・・・・・。
      いや、唐沢さんだけでなく、キャストに不満はございませんでした。
      最後の最後・・・・なんでこうなるの?って言う。
      原作はすごく評判が良いので、逆に原作を読みたくなりました。

  2. あっくん より:

    うーん・・・
    医学的知識は皆無なのでイメージだけですが・・・
    百歩譲って「免疫抑制剤を中止すれば、他人のがんは拒絶され、がん細胞は消滅」は許すとして
    半年前のドックでの結果は知らせなかったの?自覚症状はなかったの?
    自殺装置つきのがん細胞って・・・体内のがん細胞を全部置き換えたの?
    どちらでもがんの特効薬なのでは・・・
    それさえあれば今の医療法制なんてどうとでもなるのでは?
    本文でご指摘のようなご都合主義など・・・手塚とおるの使い方
    などなど疑問が????なドラマでした

    • tarotaro tarotaro より:

      あっくんさん、コメントありがとうございます。

      ワタシもがん細胞に関しては都合が良いなぁと。
      これが劇薬とかならイメージしやすいのですが、がんを植え付けるって手術も必要でしょうし、自殺装置付きがん細胞はどうやって奥さんの体内に入ったのか。
      貧血の治療でどうやって入れたんでしょうね。
      開腹手術ではなく点滴で植え付けられるのか。
      そして人間ドック。
      初期の癌であっても、夫の唐沢寿明に告知されないのは不自然だと思いました。
      3時間・・・長かったです(苦笑)