『おかえりモネ』 第29回 感想~積極治療は迷うための時間

スポンサーリンク

第29回(第6週)「大人たちの青春」

あらすじはコチラ→

ガイド本

モネは田中の店にもう一度テーブルと椅子を作らせて貰えないかと頼む。
田中トムの身の上話を聞くと・・・・・浮気しまくって奥さんと娘が出て行ったらしい。
「娘が去年結婚したって人づてに聞いてねぇ。」
「トムさん、大きなダイニングテーブル作ろうと思ったのは、奥さんと娘さんともう一度食卓を囲もうと・・」
「最後になそんな夢も見たよ。
でもなぁ こんな姿も見せたくねえなって思ったりするしなぁ。
でもなぁ。でも・・・孫が産まれるらしいんだ。夏に。
それまでは頑張ろうかなって思ったり。
いやでも頑張ったとこで会えるわけねえし。」

モネは診療所の菅波に田中トムの気持ちを伝える。
「田中さん、本当はもう少し頑張れたらって思ってるんじゃないでしょうか。
頑張ってできればご家族ともう一度会いたい。」
しかし帰り支度をする菅波は”お疲れ様でした。”とつれない。
「田中さんが本音を話してくれても私には何にも出来ないから、相談しているんです。」
「相談なら中村先生にして下さい
中村先生のほうが知識も技術もある。」
「先生だって知識も技術も資格もある。
人の財産や命に関わる仕事ができるって言っていたじゃないですか。
先生だったら田中さんを助けられるのに」
「助けられるならやってます。
今の知識や技術では田中さん助けられない
絶対に田中さんを助けられないと僕がわかってる
田中トムもそう思っている。
そういう相手の内面に心情にむりやり飛び込んでいくことがどういうことかわかりますか
僕が挫折したことないって言いましたよね
大きな声だしてすみませんでした」
モネの頬に涙がこぼれる。



一人で勉強しているとサヤカがやってきた。
「喧嘩でもしたの?」
「無神経なこと言っちゃって
何にもわかってないのに。」
「若いあんたからみると、余裕綽々で生きている立派な大人も、ホントはじたばたもがきながら生きてんの。
案外ついてるし必死なののよ。
医者の大変さってのは私でもわかんないよ。」

日曜日、モネが田中トムの世話をしていると高速バスが事故で出発できないので時間を潰したいと菅波がやってきた。
思わず隠れるモネ。
行ったり来たり大変だねと話すトムに
「時々、うんざりします。
でも時々東京でこっちにむしょうにきたくなります。
どっちが本心かと聞かれたら自分でもわかりません。
本心なんてあってないようなもんです
毎日言ってることが変わっても、人間の気持ちなんてそんなもんです。
一日でも長く生きたいって思う日もあれば、もう終わりしたって思う日もある。
当然です。
ただもしそんなふうに毎日考えが変わってしまうのなら、固定観念や意地や罪悪感のために結論を急ぐのはやめて
いつでも針路を帰られるように治療を続けて欲しい。
結論を先延ばしできる治療をして欲しい。
積極治療ってのは明確な目標を掲げた治療を言うのではなく、迷う時間をつくるための治療だと僕は思いたいです」



「優柔不断
好きな女もあっちかこっちかフラフラしちまうんだよ
おいおい、先生もドン引きかよ
潔癖だねぇ。
迷うための時間か。
もうちょっとだけ頑張ってみっか」
「やめたくなったいつでも言ってください
また考えましょう。」
「ああ、そうだな。」
菅波を見送る。

モネは立ち聞きしてしまったことをトムに謝罪。
「変わった先生だね。
最後までにこりともしねぇ
やっぱ作って貰っても良いかな?テーブルと椅子
諦めたくないって思ってんのかも知れないなぁ
だから頼むよ。」
「はい ありがとうございます。」



今日はモネ、菅波、サヤカ、トムの4人だけでお送りしました。
トムさん、女遊びが酷かったのね。
で娘さんを連れて奥さんが出て行った。
これは自業自得ですw
今の時代では考えられないっていうけど、そういう人は一定数いる。
モネが引くくらい最低なことをしていたんでしょう。
奥さんがどこにいるかも知っていて、娘さんが結婚したこともそろそろ出産だと言うことも知っているが会いに行けない。
拒絶されるのも怖いんでしょうが。
娘だって本当は父に会いたいと思っているかもしれないが、母を裏切るようなことはできないと思っているのかもしれないし。
めっちゃ憎まれてるかも知れないし(爆)
妻子を探したりしないかとヒヤヒヤしたけど、朝ドラヒロインのお節介が発揮されなくて良かった(爆)
いや・・・まだわからんけど。
まぁ、トムに入れ込みすぎたのはお節介とは言えるかもしれないけど、両親とも旧知の仲ではなるし。
放っておけないと思ったんでしょう。
でも菅波に大声で反論され、泣くほど驚いたモネ。
良かったよ。大人たちがなんでもかんでもモネの気持ちを優先しないで。
一人で勉強していた喫茶に入ってきたのがサヤカさんで良かったよ。
サヤカさんほど年齢が離れていれば・・・モネの気持ちに寄り添いながらも菅波の気持ちにも寄り添える



菅波は自分への苛立ちをモネにぶつけた。
ただモネも余計なことを言ったんだから・・・。
サヤカさんの言う通り、モネからしたら医者なんてなんの挫折もないなんて思えるかもしれないが、みんな傷ついてる。
傷つかずに大人になるなんて考えられない。
菅波が治療をしたところでトムさんが完治することはないかも知れないが、延命はできる。
治療するかしないか、どちらかではなく、ただ迷う時間を作ろうって菅波のアプローチに泣きそうになってしまった。

菅波の挫折はほんの少し垣間見たけれど、今回だけで解決する問題でもなさそう。
東京にいて登米のことを思う。
登米にいると東京に帰りたいと思う。

ワタシも・・・甘いものを食べてたらしょっぱいものが食べたくなり、また逆もしかりで。
ループして終わりが見えなくなるんです!
仕方ないよね!←全然違う!!

にほんブログ村 テレビブログへにほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ
読んでいただいてありがとうございます。
ランキングに参加しています。
応援して頂けると嬉しいです。

「おかえりモネ」感想はコチラ→

BUMP OF CHICKEN「なないろ」

キャスト
永浦百音(清原果那)
永浦耕治(内野聖陽)
永浦亜哉子(鈴木京香)
永浦未知(蒔田彩珠)
永浦龍己(藤竜也)
新田サヤカ(夏木マリ)
菅波光太郎(坂口健太郎)
佐々木翔洋(浜野謙太)
川久保博史(でんでん)
朝岡覚(西島秀俊)
中村信弘(平山祐介)
田中智久(塚本晋也)
語り/永浦雅代(竹下景子)

コメント