『おちょやん』 最終回 感想~不幸で厳しい時間が多かったヒロイン

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 第115回(最終週)「今日もええ天気や」

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舞台「お家はんと直どん」
「あんたと別れへんかったら、大切な人と出会うこともでけへんかった。
愛する我が子と出会うこともでけへんかった
あんたと出会て、つらい思いもぎょうさんしたけど」
「それもまた面白い人生やったやろ
わしのおかげやで」
「ほんに・・・。
ってそれ自分で言うてどないうんねんな」
「なあ、てる。おおきに」
「おおきに 直どん」
両手をつき頭を下げる
「生きるっちゅうのはほんまにしんどうて おもろいなぁ!」
客席に微笑む千代
千代にはテルヲ、サエ、ヨシヲが笑って拍手をしている。
泣きながら笑う千代。



舞台が終わり、月を見上げる千代。
横には春子がいた。
「看護婦さんになりたい
いや、なります。」
「そらええわ
これでお母ちゃんが病気になっても安心やな。」
「お母ちゃんみたいにな、みんなのこと元気にしたげんねん」
「楽しみやな」

新しい日常が始まる。
「お父さんとお人好し」は舞台、ラジオの台本も出来上がる。
岡安には岡安と福富の暖簾がかかり、新喜劇の写真も二つ。
新しい写真の中央には千代と春子。

「今日もええ天気や!」



先週あたりから毎日が最終回のような気分になっていた。
涙ぐむことも多かったけど、今日は大丈夫でしたw
なんだかえらくアッサリと終わった感じがしますな。

たいていの朝ドラは、最後に全てを手に入れた最強ヒロインの成功の毎日が放送されることが多いけど、今回はそうでもなかった。
あ「スカーレット」も、息子を亡くして大変な日々だった。

ヒロインは全て手に入れられなかった。
夫も家族も普通の幸せも。
実子ではないが娘は傍らにいるが・・・これも憎き継母(だった)人の孫。
ま・・半分血の繋がった姪っ子ではあるが。
なんでも手にれるのが当然のヒロイン(”なつぞら”なんてヒロインのためだけにみんなが存在していたくらいだもんなぁ)のはずが、こんなに苦しい人生を歩むとは・・・。
確かに途中はダレた。
千代には不幸ばかりのしかかり、一平がよその女に子供を作ったところではキレかかった。
その前の。。。千之助と万太郎の争いも・・・ワタシにはそこまで楽しいとは思えなかった。
まぁ、あれがスゴく良いと思っていた人もいるんでしょうが、ここはワタシの勝手なブログなんで。



最後の舞台。
舞台袖に灯子と新平がいるのもちょっと許せないくらいだった。
熊田さんはわかるけど、灯子が舞台袖にいるのは違うやろ!
出演時間、ほぼ泣いている新平が舞台袖にいたらあかんやろ!
成田くんはイヤな役だったけど、「まんぷく」では長谷川博己さんが、「花子とアン」では鈴木亮平さんが、吉沢悠さんも「なつぞら」ではヒロインの初恋相手。
きっと大河ドラマで帳尻合わせてくれるよw

序盤・・・子役の暖乃ちゃんも完璧で、お茶子の杉咲花ちゃんも可愛くて。
京都では、カフェーキネマのみんなが素敵で。
ちび武志も見られて!
千代も初恋。
だけど道頓堀へ。
そして栗子と再会。
栗子が花かごの人だと言うのは初回から決まっていて、宮澤エマさんは知っていたという。
そんな伏線もありつつ・・・やっぱりどこかちょっとチグハグだったような気がする。
テルヲの存在も。
もちろんトータス松本が演じたことで、良い部分もあったけど・・・。



何度もいうが、やっぱり主人公が成功するのを見たかった。
だって浪花千栄子さんのウィキペディアを見ていると黒澤映画に出ているんだから・・・。
なんだか勿体ない。
最後まで浮気夫を恨み続けていても良かったやん。
不倫も借金も全て許さないといけないなんて・・・ちょっとおかしいやん。
夫の息子は存命中だから、子孫がいないテルヲを悪者にしたような気もするし。
ってかテルヲはホントに最低な父親やっただろうけど。

それでも・・・千代と春子のシーンに全て癒やされました。
杉咲花ちゃん、お疲れ様でした。
東京出身の杉咲さんの完璧な方言には感服します。
今の関西弁ではない聞き慣れない言葉もあったと思うけど、ネイティブスピーカーよりネイティブだったと思う。
そのセリフをあんなに早口で感情を込めて話す杉咲プロ。
それはそれは見事でした!!

最後になりますが・・・実は・・・・天晴と徳利の区別はずっとつかぬまま終わってしまったことは秘密!←書いとるがなw




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主題歌:「泣き笑いのエピソード」秦 基博

キャスト
竹井千代(杉咲花/幼少期:毎田暖乃)
天海一平(成田凌/幼少期:中須翔真)
水野春子(毎田暖乃)
長澤誠(生瀬勝久)
花車当郎(塚地武雅
松島寛治(前田旺志郎)
須賀廼家天晴(渋谷天笑)
須賀廼家徳利(大塚宣幸)
漆原要二郎(大川良太郎)
須賀廼家天晴(渋谷天笑)
石田香里(松本妃代)
須賀廼家万歳(藤山扇治郎)
須賀廼家千兵衛(竹本真之)
竹井灯子(小西はる)
岡田シズ(篠原涼子)
岡田宗助(名倉潤)
富川みつえ(東野絢香)
富川一福 (木村風太)
竹井栗子(宮澤エマ)
熊田(西川忠志)
語り/黒衣・桂吉弥

コメント

  1. ミートゥ より:

    日々の感想お疲れ様でした~!
    そうなんだ!黒澤映画出ておられたんですね。
    私は浪花さんを知らなかったので、始めは朝ドラのモデルになるくらいだからどんな女優さんなのかなとワクワクしたのですが…
    見終えて、結果→「ラジオドラマで大阪の人気者になった女優さん」「そのまえはなんか喜劇やってたらしい」「でも私生活はめちゃ不幸(←このイメージ大!)」ってことしか、伝わらなくて(汗)
    ラジオドラマのくだりが一番楽しかったかも。でもだからこそ、そこが彼女のピークにも見え…
    そんな!不幸話はたんまりあったんなら、私生活犠牲になってでもそれと背中合わせの女優としての成功人生をたくさん見たかったですよ(涙)
    ムカつく朝ドラでは無かったですが、泣き笑いのエピソード…なんだか説明ばかりで、紙芝居見てるようで共感が薄くもありました。
    お茶子の花ちゃんと子役ちゃんは、確かにめちゃ可愛かったです!

    • tarotaro tarotaro より:

      ミートゥさん、コメントありがとうございます。

      ワタシも浪花千栄子さんのことは何も知らなかったのですが、ウィキペディアを見るとそうそうたる監督の映画にご出演されておりました。
      ラジオドラマは楽しかったですね。
      できれば中盤にこれがあって・・・離婚をパワーに映画で活躍する千代が見たかった。
      でもそうすると・・・さすがにずっと杉咲花ちゃんでは無理かなとは思います。
      「カーネーション」では晩年まで演じられそうな尾野真千子が夏木マリに代わったんですが、そういうキャスティングもありだと思うんですけどね。
      子役ちゃんはホントに素敵でした。
      ここんとこ一番かなって思っています。
      明日の朝ドラはどうですかね。
      清原さんはとても透明感があって、素晴らしいお芝居をするので楽しみです。
      演技派が続きますね!