『なつぞら』第96回 感想~抹殺された高山の退場の後味の悪さ

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(第16週)「なつよ、恋の季節が来た」

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憤慨した夕見子(福地桃子)が、高山(須藤蓮)を連れて風車にやってきた。
夕見子の駆け落ちを十勝の家族に伝えてしまったなつ(広瀬すず)を責め、東京から離れるから今までの給金を貰いに来たと言う。
次の場所はなつには言わない。
「なんで逃げるの?」
なぜ親を説得しないのか?
高山も婚約者と一緒にならないとなぜ家に言わないのか?

言い合いになるが亜矢美が朝食を食べようと言う。
すると高山が
「本気では無かったよ。」
と言い出す。
駆け落ちが本気で上手くいくなんて思っていなかったと言う高山。

すると亜矢美が
「あなたがうまくいかなかったからじゃないの?」
雑誌社にジャズの原稿を持ち込んでも採用されなかった。
こんなはずじゃなかったって思ったのではないのか?
すると・・・
「ジャズなんて遊びだ。
俺が家を継がないなんてできっこないんだ。
夕見子だって、うちの親にバレればいいと思ったんじゃないか?
お前だって、本当は俺が丸高デパートの跡取りだから好きになったんだべ。」

一方的に夕見子を責める高山。
いつも計算高い。
甘えてこない。
かわいげがないなどなど←どうして駆け落ちしたんじゃい!!

「そういうゆうとこがもううんざりなんだわ!!!」←おまゆう?
「なんでお前が泣いているんだ?なつ。」←わざわざ咲太郎のセリフで知らせてくれなくても良い。



「夕見は子供の頃からひ人に甘えたりしなかった。
私がいたから。
9歳の時に突然見ず知らずの私がやってきて、
夕見が一番親に甘えたいときに私がいたから、
誰にも甘えずに・・・」

だから夕見子は家族や結婚に憧れなくなったのかもしれない。
でも・・・夕見は一度も嘘をつかなかった
誰に対しても一度だって嘘をつかず、嘘のない夕見のままでいてくれた。
それにどんだけ救われてきたか。
「今まで生きてきて夕見のような素直な子に会ったことがない。
夕見が計算高くて偉そうだなんて、夕見のこと知らなすぎる。
あんたに夕見はやらない!!」

「そもそも結婚する気がないよ、」
「俺だって、そんな気はない。」
「ずっと自由になれないんだね。」
「自由になって飯も作れん女と結婚したってしょうがないべ。」←飯代も稼げないくせにどの口が言う。

店に出る高山。
そこには、泰樹がいた。
全ての話を聞いていた泰樹。

「抹殺」

泰樹は高山を殴り倒し髭を剃れと言う。←そこ(爆)

亜矢美に礼を言い夕見子に
「帰ろう。」
という泰樹。

夕見子は泣きながら泰樹に泣きつく。

「牛より人が多いところがおちつかん。」
すぐに帰ると言う泰樹。
「どうせ私に手を焼いた母さんに頼まれてきたんでしょ?
お母さんの考えそうなことよ。」

と夕見子。

「パフェを食べてみたくなったんだ。」
と泰樹。

なつは仕事の為、パフェを食べに行く二人を見送る。
泰樹の後姿と見て、悩んでいた木の精霊の樹齢に伴った歩き方を思いつき、坂場にも褒められてニコニコのなつ。



思ったより後味が悪い。
高山の退場の仕方がすごく後味が悪い。

なんだ、あれ。
カタルシスもなんもねぇ。
脚本家さんは、「ラブストーリーが苦手」と何かのインタビューでおっしゃっていたが、ご謙遜では無かったらしい。
いや、これをラブストーリーと言っていいのかどうか。

泰樹はあんなに素敵なキャラクターなのに・・・。
高山はどうしようもないんだけど、どうしようもないからって、東京まで来たんだから、夕見子のことが好きだったんでしょう。
夕見子とて高山も自由にしてあげたいなんて母性本能が働いたのかもしれない・・・。
二人が・・・二人の結びつきが浅すぎて、なんだかなぁって感じ。
東京まで駆け落ちしなければ、自分たちの生き方の違いに気づけなかったのかもしれない。
若気の至りか。

高山は自分が上手くいけばラッキーで、うまく行かなければ尻尾巻いて実家に帰ればいいと思っていたんでしょう。
だからって、ああいうボンボン、もうちょっと綺麗な別れ方しない?
じいちゃんに高山を殴らせたいばかりに、あんなキャラになってしまったとしか思えない。
夕見子のオシにやられて東京まで来てしまったのかもしれないけれど、それならそれで・・・高山こそもっと可愛げあがあるように描けなかったかなぁ。
これは使い捨てキャラなんだろうか。



いや~。こんな後味が悪くなると思わなかった。
だけど、泰樹のシーンだけは面白いけど(苦笑)
恋愛が描けないのではなく、若者を描くのが苦手なのか?
子供時代は良かったもんね。

「なんでお前が泣いているんだ?なつ。」
と言った咲太郎のセリフにはげんなり。
泣いているかどうかは画面を見れば良いし、副音声さんに任せればいい。
なつが泣いていることをセリフでダメ押ししなくても良いのではないか。
泣いているなつ・・・夕見子の代わりに文句を言うなつ。
健気ななつ!って思わないけどね(苦笑)
今日、良かったのは、泰樹の後姿がスローモーションになって、「これがなつが見た最後の泰樹」なんてことにならなかったことくらい。
死ぬフラグかと思っちゃったよ。

しかも高山くんは髭も相まって、棒に見えちゃって。
「どういう感情?」
みたいな。
泰樹に殴られた顔も髭のせいか・・・棒。
髭棒。
髭を剃った彼が再び出てくるかどうかは知らないが、もうこのまま出てこなくて良いです。
丸高デパートって名称が出てきたから、もう一度くらい出てきそうだけど、この後味の悪さを思い出すだけで、嫌な気分になるしなぁ。

あ・・・ナレーションが歌う・・。
これも抹殺したいw

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「なつぞら」感想はコチラ→

主題歌:スピッツ「優しいあの子」

キャスト
奥原なつ・・・・広瀬すず(幼少期:粟野咲莉)
奥原咲太郎・・・岡田将生(幼少期:渡邉蒼)
奥原千遥・・・・清原果耶(幼少期:田中乃愛)
柴田泰樹・・・・草刈正雄
柴田富士子・・・松嶋菜々子
柴田剛男・・・・藤木直人
柴田照男・・・・清原翔(幼少期:岡島遼太郎)
柴田夕見子・・・福地桃子(幼少期:荒川梨杏)
柴田明美・・・・平尾菜々花(幼少期:吉田萌果)
小畑雪之助・・・安田顕
小畑とよ・・・・高畑淳子
小畑妙子・・・・仙道敦子
小畑雪次郎・・・山田裕貴(幼少期:吉成翔太郎)
山田天陽・・・・吉沢亮(幼少期:荒井雄斗)
山田陽平・・・・犬飼貴丈(幼少期:市村涼風)
佐々岡信哉・・・工藤阿須加(子供時代:三谷麟太郎)
大沢麻子・・・・貫地谷しほり
坂場一久・・・・中川大志
神地航也・・・・染谷将太
三村茜・・・・・渡辺麻友
森田桃代・・・・伊原六花
下山克己・・・・川島明(麒麟)
井戸原昇・・・・小手伸也
露木重彦・・・・木下ほうか
大杉満・・・・・角野卓造
亀山蘭子・・・・鈴木杏樹
前島光子・・・・比嘉愛未
茂木一貞・・・・リリー・フランキー
煙カスミ・・・・戸田恵子
仲努・・・・・・井浦新
岸川亜矢美・・・山口智子
語り・・・・内村光良

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