「みをつくし料理帖スペシャル」(前編) ネタバレ感想~身分違いの恋

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「心星ひとつ」

原作はコチラ
みをつくし料理帖全巻セット(12冊セット) (時代小説文庫) [ 高田郁 ]
『八朔の雪』『花散らしの雨』『想い雲』『今朝の春』『今朝の春』『小夜しぐれ』『心星ひとつ』『夏天の虹』『残月』『美雪晴れ』『天の梯』

漫画はコチラ

岡田理知『八朔の雪 みをつくし料理帖』

あらすじはコチラ→公式サイト

早帆の母・里津(富司純子)は小松原(森山未來)の母だった。
早帆(佐藤めぐみ)は澪(黒木華)の思い人が兄であると直感。
ははきぎ飯を食べた里津は、ぜひとも小松原の嫁に欲しいという。
それには2年ほど早帆の家で行儀見習いをし、両家の養女となり輿入れをする。
どんなくなんもははきぎ飯を作った澪なら耐えられる。
命のあるか切り世間からも守ると里津は約束した。
しかし澪は屋敷を飛び出す。

後日、小野寺家御用人・多浜重光(徳井優)が名代として「つる家」を訪れ、芳(安田成美)や種市(小日向文世)に小松原との縁談を知ることとなる。
小松原が小野寺というお旗本であることも驚き。
澪にとっては玉の輿だが・・・。
芳と種市は澪の幸せを考える。

小松原がつる家を訪れる。
種市が小松原に
「母親や妹がやってきて、肝心要の本人が何も言わない。
澪が可哀想だ。」

二人で話をしたいという小松原。
小松原は母や妹、使用人がしていることを何も知らなかった。

「やはりご存じなかったのですね。
全ては小松原様のお気持ちの関わり合いのないところで・・・。」
「このまま死ぬならば、悔いは何であろう。」
何か匂うと思えば鍋が焦げていた。
小松原も鍋をのぞき込む。
「俺の女房どのにならぬか。
ともに生きるならば下がり繭が良い。」

両手で顔を覆う澪。
澪の肩を掴み顔をのぞき込む小松原。
「答えろ。下がり眉。
俺の女房どのにならぬか。」

障子の向こうで話を聞いていた種市たちが流れ込み、澪に返事を急かす。
澪がうなずく。
「そうか。なるか。」
澪の両手を掴み顔を見る。
「よいか。決して無理はするな」

源斉(永山絢斗)先生も澪の縁談を聞きつけ祝福に訪れた。
しかし何も食べずに往診に出掛けた。
その様子を見た種市は・・・。



澪は早帆に父親の形見の塗り箸を持って行きたいというが、塗り箸は身分が低い。
家の者には知られないようにしなさいと言われる。
「つる家」はいったん店を閉めることとなる。
三の市に手伝いに来てくれた又次(萩原聖人)は澪が辞めるならもう来ないと言う。
種市は納得するが、澪は不安になる。
「あさひ太夫のお弁当は作らなくて良い。
作ってくれるな。
あさひ太夫の伝言だ。」

武家に嫁ぐ澪を思う。
吉原の太夫と知り合いなんてことになれば迷惑がかかる。
あさひ太夫のこともこれまでのことも全て忘れるように又次に言われてしまう澪。
もう野江ちゃんには会えない・・・。
野枝ちゃんに会えないだけでなく、武家に嫁いだ女に望まれるのは料理の腕ではない。
もう包丁を持つことも許されないかもしれない。

その夜、澪は神社に行く。
すると源斉先生が通りかかる。
迷いに迷っている澪に、心星を探すべきだと源斉先生は言う。
「全ての星は心星を軸に回っている。
自信の中にはゆるぎないものが潜んでいるはずです。
これだけは譲れないというものが、
それこそが その人の生きる標となる心星でしょう。」



夜明けの神社。
小松原がいた。
文となつめの櫛を見つけた小松原。
「早朝ここにてお待ちそうろう」
澪がくる。
「よう下がり眉」
澪は土下座する。
「お揺るしくださいませ。」
料理は自分の縁である。
それおを手放すなどできない。
命がある限り、料理の道を存分に全うしたく存じます。
雪の舞う空を見上げる小松原
「顔をあげよ下がり眉
その道を選ぶのだな。」

「はい。」
「そうか。相分かった。」
涙をこらえる澪。
狐にむいきなおり手を合せる小松原
小松原の背中をみつめる澪
「ならばその道を行くのだ。
後のことは何も案ずるな。
お前は誰にも何もいわずとも良い。
全て俺に任せておけ。
わかったな。」

文をたたみ懐にしまう小松原。
澪の顔に手を伸ばす
うつむきあとずさりする澪
澪の肩を掴む
髪に櫛をさし立ち去る小松原。

「よいか、澪。
その道を行くと決めた以上、もはや迷うな
道は一つ切りだ。」

小さく微笑み去って行く小松原。
涙をこぼししゃがみ込む澪。



小説でも泣いたんっすよ。
あああ。
雪の舞う、あの狐の神社。
二人が出会ったあの神社。
あそこで今生の別れ・・・。

ついに。ついに小松原様(小野寺様だけど)からプロポーズされたのに。
「下がり眉」ではなく「澪」って呼んでくれたのに・・・。
きっと小野寺様なら澪を守ってくれるはずなのに。
澪とて、絶対にくじけないはずなのに・・・。

ずっとずっとずっと周りのみんなにダダ漏れのあの熱い思い。
常治(@スカーレット)風に言うと「熱情」を燃やしていたのに。
とってもとってもとっても嬉しかったのに。
身分の違い、環境の違い、つる家への思い、野江ちゃんへの思い。
辛味に絡んで・・・迷ってしまう。
自分のことだけを考えて、幸せになれない澪、切ない。

雪が舞う神社。
美しかったですね。
雪空を見上げる小松原様の横顔がとっても美しかったですね。
小松原様が立ち去るまでガマンしていた涙が、小松原様が立ち去ったあとポロポロ流す澪の涙。
美しかったですね。

もう切ない。
切ないぞ~~!!!!





旗本に嫁ぐって・・・ここまでの人間関係も生活も仕事も全て捨てるんだねぇ。
原作を読んだときも悲しかったなぁ。
ワタシは連ドラを見てから小説を読んだの小松原様一択だったんだよなぁ。

源斉先生は良い人だけど、中の人が苦手なもんで。
森山未來くんのエエとこが満載の小野寺様一択だったんですよ・・・。
悲しい。

だけど仕方ない。
澪から料理は奪えないです。

連ドラから2年。
長かったなぁ。
絶対続編があると思っていたんですよ。
だけど待ちくたびれた。
でもこうやって・・・こうやって・・・続編が見られて胸熱!!!

来週は野江ちゃんの身請け・・。
そして小松原様の男気!
「後のことは何も案ずるな。
お前は誰にも何もいわずとも良い。」
は・・・来週にも繋がるんですよ。あのシーン。あるかな。
なかったらもう一回原作を読もう。
もう・・・小松原様格好良すぎるねん!!!!!!!

今回、残念だったのは、レシピ動画がなかったことかな?
連ドラでは毎回最後に澪ちゃんの料理コーナー。
楽しみだったのになぁ。

でも来週も楽しみです。
「みをつくし料理帖スペシャル」 (後編) ネタバレ感想~前編が面白すぎた!!!


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「みをつくし料理帖」 最終回 ネタバレ 感想~続編が待ち遠しい!
出演者
澪・・・・・・・・・・・・黒木華
小野寺数馬・・・・森山未來
永田源斉・・・・・・永山絢斗
あさひ太夫(野江)
・・・・・・・・・・・・・成海璃子
又次・・・・・・・・・萩原聖人
里津(覚華院)
・・・・・・・・・・・・・富司純子
早帆・・・・・・・・・佐藤めぐみ
翁屋伝右衛門・伊武雅刀
清右衛門・・・・・木村祐一
摂津屋・・・・・・・中原丈雄
多浜重光・・・・・徳井優
種市・・・・・・・・・小日向文世
芳・・・・・・・・・・・安田成美

コメント

  1. ふき子 より:

    お待ちしてました安定のたろたろさんずコメント!
    随所々拡大太字フォント部分に仰る通り「御意」!画面のこちらでうなずきっぱなしです☆
    次回後編ご自身を悪者にしても澪を守る小松原様の誠実さリスペクト!これもまた形を変えたLOVEですね♡

    • tarotaro tarotaro より:

      ふき子さん、コメントありがとうございます。
      お久しぶりです・

      小松原様の下がり眉への愛情は本物ですよね。
      「無理をするな。」
      と最初から言ってくれましたもんね・・・。
      あぁ、もう男気にメロメロです。
      澪にとっても小松原様にとっても忘れられない恋になりましたね・・。

  2. あいきち より:

    元々原作も読んでおらず連続ドラマも観ていなかった(母は観ていましたが)ので初めてスペシャルを観たのですが小松原様がカッコイイですよね〜
    澪の為に身を引く事になるんだけど惚れた女よりもお家を選んじゃうのかぁ。
    お武家様というのも自分で結婚相手を選べないなんて可哀想な人たちだと思いました。
    少し前だったら立場や家を捨てて、なんてことも出来たりするけどあの時代では無理な話なんでしょうね。
    澪を守るために小松原様と結婚する人もある意味可哀想な方だとも思いました。

    澪は最終的に源斉先生と結婚するですかね?
    それは何だか納得いかないなぁ。

    • tarotaro tarotaro より:

      あいきちさん、コメントありがとうございます。

      小松原様、格好良いですよねぇ。
      声が良い。
      姿勢が良い。
      立ち姿も美しい。
      そして男前。
      自分が悪者になって澪の料理の道を後押ししてくれたのですから。
      身分制度がハッキリしていた時代だから仕方ないのでしょうね。
      それでも姑、小姑がウエルカムなんだから、いじめられることはなさそうだけど・・。

      後編はどこまで描くのかは分からないのですが・・・。
      原作はかなり長いので・・・。
      ラストシーンが澪の笑顔ならいいなと思います。