奇跡
リラの花咲くけものみち/藤岡陽子
あらすじはコチラ☆
聡里(山田杏奈)はチドリ(風吹ジュン)の最期に会えなかった。
<しっかりあとは頼んだよ>
祭壇のチドリからそんな声が聞こえてきた。
喪主としてあいさつする聡里
父と継母が参列
継母のことは見ていられない
喪主のあいさつをする聡里
チドリのことを思い出し、大学の卒業式に一緒に出席することが目標だった
かなえることはできなかったけれど、祖母のためにも獣医師になる夢を叶える
喪服のまま居間で大の字になった聡里
そこに父・孝之がやってきた
「話ってなんですか?」
「うちに戻ってこないか?」
妻も心配している
「本気で言ってるんですか?
私が辛いのは今じゃないです」
パールを捨ててこいと言われたことを思い出す聡里
「妻のようにアレルギーで犬と一緒に暮らせない人もいる。
仕方ないだろパールは
パールは人じゃない犬だ
妻も自分よりも犬を選んだことにショックを受けている」
愕然とする聡里
「ほんとにわかってた?」
ペットと飼い主の関係を学んでいる聡里は
誰にも言えない自分の気持ちをペットにだけは打ち明けたこと
人前で泣けなくてもペットの前で泣ける
ペットが病気なれば心配で
子供のころ親からもらえなかった愛情を…
「責めるのはもうやめてくれ
悪かったと思ってる」
あの頃仕事が忙しくて再婚することがよいと思った
「男で一つで育てていく自信がなかったんだ
すまない」
出ていく父
聡里は父を追いかける
「おばあちゃんから聞いてました
15から18まで仕送りしてくれてたこと
そのお金で塾に通うことができました
大学に合格することができました
感謝しています
ありがとうございました。」
「聡里」
「引きこもって もう人生詰んだと思ってた
でも今は新しい世界が広がってて
仲間もできてやる気さえあればどんな人生でもやり直すことができる
さようならお父さん
さようなら!」
北海道に戻ってくる聡里
聡里を待って望遠鏡をのぞいている残雪(萩原利久)
お迎えに来たわけではないとはぐらかす
「あなたを待ってます。白樺の花言葉
<あなたを待ってます>
だからこの道を通って帰ってくるとき、ただいまって思って帰ってくるんだ」
「ただいまか」
「うんそうだよ。ただいま」
「おかえり」
「違うよ そっちが」
「ただいま」
「おかえり」
みんなから<おばあちゃんは最後まで立派だった>と聞かされたと話す聡里
「野鳥は命が終わる その瞬間まで 自分の弱みを隠す
弱点を見せると敵に狙われる
聡里のおばあさん 野鳥のような人だな
最後まで自分の剛姿だけ残して聡里に強い姿見せられて 誇らしかったんじゃないかな」
聡里はチドリの家で見つけたオムレツのレシピを出す。
読み上げる聡里
我慢していた涙があふれ止まらない
残雪は黙って聞いて、何も言わずにただ黙ってそこにいてくれた
聡里は気がすむまで泣くことができた
いつまでもおばあちゃんを思って
春
静原夏菜(石橋静河)からフェアリーの出産動画が送られてきた。
聡里と梶田綾華(當真あみ)が見ているといつの間にやらたくさんの学生が集まり、拍手が起きる
仔馬の名前は「スノーパール」となった。
聡里が名付けた名前だった
加瀬一馬(佐藤寛太)が夏奈に聞く
「肩の荷が下りた?」
静原は聡里に獣医師をやめるように言ったことを気にかけていた
「精神的に弱い人がやれる仕事じゃないから」
「間違ってないと思うが
周りに支えてくれる人がいたら大丈夫」
聡里と学生たちからスノーパールおめでとうの動画届く
「夏菜も一人で背負うなよ」
聡里たちがそれぞれの場所で実習をする。
能見正也(甲本雅裕)と聡里は折原牧場で妊娠している牛を診察
能見から伴侶動物の獣医師を目指しているのに大動物の実習をしているのはなぜかと聞かれた聡里
「フェアリーのことがあったから」
東京に逃げ帰って戻ってきたとき、もう一度大動物を実習したほうがいいと静原に言われたこと
<大動物の獣医師にならなくても
本当に乗り越えられるのはその時>
久恒先生(山崎静代)にも、ナナカマド病院で働いてくれるのは大歓迎だが、聡里はペットに寄り添いすぎているので視野を広げてほしいと言われたこと
「私自身もリベンジしたい」
能見が大動物の獣医師になったのは、土地に根付いて働く
地域の人たちと牛や馬、動物たちとともに生きることにしたと話す。
そんな時折原牧場の牛が破水したのに出てこないと連絡がある
折原夫妻の孫は牧場を継ぐつもりでいた。
牧場は経営がひっ迫している
もし出産がうまくいかなければつぶれてしまうと悲痛の叫び
それを聞いた聡里は動物のむこうにある誰かの人生まで思いをはせたのは初めてだった
能見の指導のもと出産の手伝いをする聡里
「子牛が窒息しちゃう
やめて!」
「大丈夫 へその緒がつながってるから」
「大丈夫窒息しないよ」
全員で子牛をひっぱりだし無事出産
折原夫妻が聡里を追いかけて弁当を渡してくれた
聡里の名前を聞いて、子牛の名前はサトにすると笑う
感謝される聡里
駅のホームのベンチで弁当を開ける聡里
サトのことを思い出す
いかめしをかみしめる聡里の頬に大粒の涙
<命の尊さを一生忘れない>
夕日を見つめる聡里のスマホが鳴る
残雪だと思ったと聡里
夕日を見つめながら
「何してた?」
「僕は野鳥の保護と繁殖を専門にやっていきたいとしみじみ」
「私はいかめし食べながら考えてた
大動物の獣医師は動物の命も
その背後にある人たちの命も守ってるんだなって
今日は子牛が生まれたの
でね今日産まれた子牛が大きくなって母牛となってまた新しい命を生み出す」
「生命の循環だね」
「命のバトンタッチ見届けていきたいなって
私大動物の獣医師になる
決めた
今 自分で言って びっくりした
決めたよ!すっきりした!鳥になった気分」
綾華は製薬会社で働くと決めた。
病気を治すのも獣医師なら、病気にならないように守るのも獣医師だと笑う
それぞれの場所で働く聡里たち
すべての命あるものとともに生きていく!
原作では聡里と残雪は結婚するらしいのですが、そこまではいかなかったなぁw
でも聡里が聡里の道を見いだせて、明るく生きていけることがよかった。
前半は父の身勝手さに驚いたけれど「さようなら!」と言えたことがよかったね。
父は自分が楽になるために一緒に暮らそうと言い出した。
だいたい北海道の大学で勉強している聡里とどうやって一緒に暮らすのか?
娘の未来を奪って東京に呼び戻すの?
んなアホな。
継母も最低な人だなって思ったけれど、自分の娘の面倒を見てもらいたいから結婚したとなると話は違う。
継母もある意味被害者かも(しかしペットを捨ててこいはないぞ。昭和やあるまいし。ペットロスなんてペットのいない人間でも知っているわ)
とはいえ…大人が子持ちの娘がいるのにも関わらず結婚したなら、覚悟が足りないとしか言いようがない。
父は最初からチドリを頼ればよかったのよ。
父の両親は何してんのか知らないけれど。
無理ならチドリに助けを求めればよかったのに。
プライドか?
3年間養育費を渡していたことも特に感謝するべきことではない。
ワタシは最後の聡里の「さようなら」を重石に生きていけばいいとすら思った
てか、18歳で仕送りを止めるところが、この父の覚悟が足りない
でもね…聡里の母も命と引き換えに子供を産むということも…美談ではないよな
残された子供のことを考えると。
聡里のように祖母に救われる子供ばかりじゃないしな
3週とはいえ、季節の移ろいを撮影しているから…撮影期間は長かったんだろうね。
冬は山田さんと萩原くんしか参加していないのかもしれないけど
子牛の出産は思い切りフェイクで牛柄の絨毯でやった?って感じでしいたが、最後のテロップを見ると。それでもめっちゃ文句言う人はいるんだろうなって思います。
フェアリーの出産をスマホの動画ですませたのはとっても良い演出だと思いました
青春群像劇と言えるほどのドラマではなく、聡里のみにスポットを当てたドラマでしたが、それでも見ごたえは十分でした。
ちょっと物足らない尺ではありましたが…。
聡里が伴侶動物ではなく大動物の獣医師になったこと
残雪はぶれずに野鳥
綾華は動物が特別好きではなかったけれど、製薬会社での研究に存在意義を見つけたこと
それぞれにいろんなドラマがあったんだろうと補完しながら…。
動物をメインにしたドラマ
特に犬猫のような伴侶動物ではない場合は、かなり大変だろうな~。
結婚した聡里と残雪も見てみたい。
二人の雰囲気よかったなぁ~。
感想はこちら
リラの花咲くけものみち 第1話 ネタバレ 感想~早くも挫折か!?
リラの花咲くけものみち 第2話 ネタバレ 感想~失恋、祖母の命
読んでいただいてありがとうございます。
ランキングに参加しています。
応援して頂けると嬉しいです。
キャスト
岸本聡里(山田杏奈)
梶田綾華(當真あみ)
久保残雪(萩原利久)
加瀬一馬(佐藤寛太)
久恒先生(山崎静代)
能見正也(甲本雅裕)
静原夏菜(石橋静河)
牛久チドリ(風吹ジュン)
コメント
こんにちは。
うーん、管理人さんも言及されているように3回は短すぎだと、改めて思えた最終回でした。(小林涼子と竹財輝之助を勿体ない使い方しているしなぁ。)
ただ、主人公を初めとする登場人物の描写や北海道ロケをふんだんに使った映像美は堪能出来たので、悪くはなかったと思えます。
僕にとって、萩原利久くんは「真夏のシンデレラ」での最初の描写がキツ過ぎて、「おむすび」とか本作でいい人演じても、“残像”がチラついちゃう役者さんです(一応、誉め言葉)。
ノンルールさん、コメントありがとうございます
3話は短いですね。
次の阿部寛さんのドラマも前後編みたいで、「3000万」だけが異質だったのかもしれません。
萩原君は「オカレモンJr」のイメージです。