「レ・ミゼラブル 終わりなき旅路」ネタバレ感想~馬場純は時効って言いたい!馬場純は正当防衛って言いたい!馬場純って言いたい!

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ヴィクトル・ユゴー「レ・ミゼラブル」

【第1幕】
平成7年に起きた阪神・淡路大震災。
渡辺拓海(村上虹郎)が瀕死の状態になった。
拓海は自分の保険証を馬場純(ディーン・フジオカ)に渡す。
馬場純は拓海として生きることとなった。

【第2幕】
平成16年(2004年)の東京。
馬場純は拓海の夢だった弁護士になっていた。
拓海の恋人・梨紗子(香里奈)の手を借り、弱者を助ける馬場純。
ある事件で、刑事・斎藤涼介(井浦新)と知り合う。
二人は信頼関係を築いたが、“渡辺拓海”が父親を殺めた加害者・馬場純であることに気付いた。

そんなとき、依頼者でシングルマザーの不破唯(山本美月)が倒れた。
生活のため、昼はパン工場、夜はキャバクラ嬢として休みなく働いているため、夜間でも預かってくれる、法外な保育料を取る劣悪な環境の保育所に梢を預けていた。
すでに手の施しようのない状態だった唯。
保育園を告発しようと働きかける馬場純。
唯が亡くなった。

深夜、保育園に一人で放置された唯の娘・梢を連れ出した。
斉藤は脱走した馬場純をかくまっていた「徳田育成園」の園長・徳田(奥田瑛二)にも“渡辺拓海”が馬場純であることを証言するように迫る。
徳田は馬場に電話し
「逃げるか罪を認めるか」
しかないと言う。

保育園に強制捜査が入った。
しかし経営者夫婦・田辺元(金子ノブアキ)と真澄(長谷川京子)は逃げた。
んでもって・・・馬場純も梢を連れて東京を後にした。



【第3幕】
平成30年(2018年)の福島。
馬場純(ディーン・フジオカ)はりんご農家となっていた。
梢(清原果耶)は20才。
梢を娘として育てていた。
梢は熱意ある若き政治家の卵・碓氷慎(松下洸平)と結婚の約束をしていた。
馬場純も慎の祖父・碓氷太一郎(伊武雅刀)も反対していた。

慎の事務所で働いていたのは、田辺夫婦(ハセキョー&金子ノブアキ)の娘・瑛里華(福田麻由子)。
慎に好意を寄せていたが、慎の恋人がかつて両親の営む保育場にいた少女・梢だと気付き、ついつい両親に確認してしまう。
金づるが見つかったと喜ぶハセキョー夫妻。
そんなハセキョー夫妻は自転車を盗んでは転売していた。

またもや警察に捕まることになったハセキョー夫妻。
やってきたのは斉藤(井浦新)だった。
罪を見逃して貰おうと、馬場純の居場所を教えると言い出した金子ノブアキ。
斉藤は居場所を聞き出すが、金子ノブアキを見逃すつもりは泣く銃を向けた。
夫を助けようと鉄棒で斉藤に殴りかかるハセキョー。
ドタバタしたあげく、金子ノブアキが斉藤を撃つ。
斉藤を生き埋めにしようと馬場純のリンゴ農園に向かう二人。
それを見つけた馬場純は、ハセキョー夫妻をとっ捕まえ、木にくくりつけた。←間抜け夫妻
んでもって、斉藤を助けた。



そんなとき、慎が倒れたと梢から連絡が入る。
慎は劇症肝炎で肝臓移植が必要だった。
血液型はRH-O型。←RH-は特殊な血液型ではありませんよ!
馬場純と同じ血液型だった。

肝臓移植は親族である必要がある。
梢は徳田(奥田瑛二)と養子縁組をしていた。
なので、徳田と馬場純が養子縁組し、梢と慎が結婚すればクリア。

早速手術。
助けられなかった弟。
慎に肝臓を移植するために生きていたような気分の馬場純。

手術の日。
馬場純の病院に向かう斉藤。
しかし手術が終わるまで手をだせない。
術後回復した馬場純はこれまでの人生をすべて手紙に書き梢に宛てた。

これからは馬場純として生きることにした馬場純。←馬場純って言いたいねん(爆)
そこへやってきた斉藤。
「俺はあんたを許さない。
あんたもオヤジのことを許さなくていい。」

馬場純、逮捕。

逮捕??
逮捕すんのか~~~~~い!!!!




案外楽しめた。
「終わりなき旅路」ってサブタイトル。
まさに言い得てたね。
ま、終わりはあったんですけど。

エンタメとして楽しめる作品だと思いました。
違和感なく現代を舞台にできていたと思う。
原作とは。。。まぁ、かなり違うけれど、舞台が違うし時代も違うからねぇ。
そしてとにかく「馬場純」って言いたい作品だった。
そういえばジャン・ヴァルジャンも声に出して言いたい名前。
日本役名、絶妙やん(爆)

第1幕は・・・。
主人公二人の若い頃の役者が良かったねぇ。
吉沢亮くんは顔だけだと思っていたけれど(ごめん)、良かったよ。
なんとなくおディーン様と顔立ちも似ているかも。
村上虹郎。さすがUAの息子。関西弁がちゃんとしていたw
虹郎は良い時だと思うんだよねぇ。
成長しても良い俳優になると思うが、今しか出来ない役をどんどんして欲しい。←余計なお世話。

寺脇康文(井浦新の父)がクズだった。
あんなクズを殺した・・・とはいえ、正当防衛。
あんなに殴られていたディーン・フジオカよりちょっと突き飛ばされて机の角に頭をぶつけた寺脇康文が死ぬなんて。
しかも少年院に送られるなんて・・・。
良い弁護士がつかなかったのか。
弟のために脱走したディーン・フジオカ。
そのまま阪神淡路大震災。

第2幕、突っ込みたいのはハセキョー夫婦。
弁護士が相手でも、50万円を超える保育料を請求できちゃうバカ夫婦。
しかも委任状がないからと梢の引き渡しを拒否され、すごすごと帰ってきたおディーン様、
弁護士なんだし、もうちょっとなんとか出来なかったかねぇ。
で、この夫婦を野放しにしちゃった警察、無能か。

第3幕
こちらのハセキョー夫婦。
自転車泥棒は微罪かもしれんが、そんなんで生計を立てている夫婦の娘が政治家事務所で働けるのか。
素性は知らないにしても・・・あの夫婦。
あんなコトしていたら、あのあたりでは有名になりそうだけどなぁ。

で、最後。
伊武雅刀は孫にデレた。

へ~って思っていたら、まさかの逮捕。
脱走に関しては時効だよね。
戸籍法違反かなんかの逮捕でしょうか・・。

逮捕でスッキリと言えばスッキリ?
いや。。。逮捕は無いな。

原作通りならば井浦新は自殺だったので、暗い最後・・・。
正月特番としては避けたかったのかもしれないし、”悪は逮捕”しないといけないのかもしれないけれど、それじゃつまんないわ。
余韻がないわ・・・。

ラストのオチにはずっこけたけれど、そこまではなかなかおもしろくて、「長いから後回し!」にしたことを悔やんでいたけれど、逮捕か~。←しつこい。

ディーン・フジオカは良くも悪くも普通の役はできないなぁ。
浮世離れした役ならハマるんだなと。
そして井浦新。
コチラは正反対。
正義感あふれる刑事から復讐の鬼になる男への変身。
顔つきが変わったよねぇ。

最後に
「恨むべき相手を恨めたら・・・」
と言う奥田瑛二の言葉がすべてでしたな。
井浦新が恨むべき相手はディーン・フジオカではなく父親なんだよねぇ。
どう考えても少年院送りになる罪じゃないもんなぁ。



「モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-」の弐匹目のドジョウを狙ったのを隠すことなくやっちゃうのが素晴らしい(爆)

ワタシは「レ・ミゼラブル」を読んだ記憶は読んだ記憶はない。
「ああ無情」を読んだんだけど・・・いつから「レ・ミゼラブル」になったのかしら?

「ああ無情」というアニメも見た記憶があるのです。←世界名作劇場ではありません。
それまでタツノコプロで育っていたワタシは印象深かったのを覚えています。
『ジャン・バルジャン物語』も見たような気がする。

しかし3時間は長い。
3時間するなら8時から放送してくれよ。
連ドラにして引き延ばす必要もないけれど(でも原作も”巌窟王”よりは長編だったような気がする)ってか、前後半に分けてくれたらよかったのにさ。
サラッと見られたのは楽しかったんだけどねぇ。

「モンテ・クリスト伯」は「巌窟王」。
そして「レ・ミゼラブル」は「ああ無情」。
どちらも黒岩涙香さんが翻訳されております。
まだまだ黒岩さんの翻訳作品はあるので(別に黒沢さんの作品が原作でもなさそうだけど)、ディーン・フジオカ主演でまだまだドラマ化できそう!?
参匹目も狙っているんじゃない(爆)

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Aimer「Sailing」

キャスト
ディーン・フジオカ
井浦新
山本美月
吉沢亮
村上虹郎
清原果耶
松下洸平
清水尋也
福田麻由子
長谷川京子
金子ノブアキ
富田靖子
寺脇康文
伊武雅刀
かたせ梨乃
香里奈
奥田瑛二

コメント

  1. アヒル より:

    お久しぶりです~いつも楽しく読ませていただいています。
    Tarotaroさんの感想を途中まで読んで、見てきました。なかなか楽しかったです。
    結末は、・・・どうやろ?ですが。
    おディーン氏もこういう役ならハマる!あと一本ぐらい(ドジョウ3匹目?)見てもいいかな?なんて思います。
    このドラマ、いろいろ考えて、震災も絡めて、あゝ無情をよく現代風に仕立てたと思います。子供の時以来お話は読んでいないので詳細は覚えていないんですが、一点だけ残念だったのは、原作の、親切にしてもらった神父の銀の燭台?を盗んでつかまって、連れ戻されたら、「それはこの男にやったものです。」Σ(゚д゚lll)ガーン・・・の開眼シーンがなかった事です。このドラマでは、主人公は何も悪いことしてない正当防衛なのに罪を着せられて刑務所、っていう、まるでモンクリの復讐はないバージョンみたいでした。そこが~~~・・・あゝ無情なら、虹郎の財布をくすねていて、家屋に挟まれた死の淵で、「ああ、それはさっきお前にやったんやったな!」とか、なんとか、入れといて欲しかったです。
    また新ドラマ続々始まりますね、ブログ楽しみにしています!!

    • tarotaro tarotaro より:

      アヒルさん、お久しぶりです。
      コメントありがとうございます。

      おディーン様は、普通の会社員の役は出来なさそう・・。
      想像・・・できないw
      絵空事に近い設定が良いのかも。

      原作をよく平成に持ってこれたなぁと思います。
      上手な脚本でしたね。
      不安でいっぱいだったのですが。←余計なお世話。

      ワタシもなぜ徳田さんが馬場をかくまったのか・・・よくわからなかったです。
      更生するシーンも欲しかった気がしますね・・・。

      原作はパンを盗んで、4~5回脱走したから19年の禁固刑となりましたが、今回はどうみても正当防衛。
      なのに少年院ってことに同情したんですかね?
      それでも、原作のようなシーンがあれば、二人の信頼関係がよくわかったかもしれないですね。

      新しいドラマが続々とスタートしていますね!!
      当たりがたくさんあると良いなぁと思っています。