『教場』 前編 ﾈﾀﾊﾞﾚ感想～警察官ではなく犯罪者を養成する教場

長岡弘樹『教場』シリーズ

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宮坂（工藤阿須加）と平田（林遣都）は落ちこぼれだった。
代わりにやって来たのが風間公親（木村拓哉）は、工藤阿須加がわざと下手な職質をしたことに気づく。
キムタク教官は工藤阿須加に一日の中で気になったことを毎日報告するよう命令した。
そのせいで工藤阿須加はスパイだと生徒の間で噂されることとなる。
ある日、トイレの洗剤が盗まれたことと、入浴剤が持ち込まれたことをキムタク教官に報告した。
キムタク教官は生徒たちにグランドをを走るように命じる。
その後の入浴時間前に、林遣都から手錠をかける練習相手になってほしいと頼まれた工藤阿須加は練習に付き合った。
すると早試験とは豹変し、乱暴に手錠をかけられベッドの枠に通された。
林遣都は便器用の酸性洗剤た硫黄入りの入浴剤を取り出し、混ぜ合わせようとした。
混ぜ合わせると有毒ガスが発生する。
林遣都は、工藤阿須加が自分を哀れんで、わざと下手な職質をしていたのを気づいていたのだ。
ドアの外にはキムタク教官。
助けをこう工藤阿須加。
林遣都は二つの薬品を混ぜ合わせたが有毒ガスは発生しなかった。
キムタク教官が中身をすり替えたのだった。
林遣都は、警察学校を去った。

楠本しのぶ（大島優子）と岸川沙織（葵わかな）は仲の良い友人同士だった。
葵わかなは最近、身に覚えの無い脅迫状を受け取っていた。
ひょんなことから葵わかなは脅迫状の犯人が大島優子に気づき、距離を置く。
キムタク教官もそのことを見抜いた。
大島優子は婚約者をひき逃げで失っており、ひき逃げした車がベンガラ色だった。
そのベンガラ色の車に葵わかなが乗っていた。
葵わかなが恋人をひき逃げした車の犯人だと確信していた。
その後、大島優子は車庫にいたところ、立体駐車場のパレットに足を挟まれた。
スマホでキムタク教官に助けを求めた。
キムタク教官は大島優子と葵わかなの関係を吐かせた。
キムタク教官が大島優子が犯人だと気づいた理由は、ミントオイルを染み込ませたハンカチだった。
脅迫状からもミントオイルの匂いがしたのだ。
キムタク教官は葵わかなのの車の写真を見せた。
車はベンガラ色ではなかった。
葵わかなの車には偏光性の塗料が塗られていたのだ。
犯人は葵わかなではなかった。
葵わかなは警察学校を去り、大島優子が警察学校に残った。
その後、二人は和解した。

校内で小火が発生した。
成績の悪い日下部（三浦翔平）は同期の樫村（西畑大吾）から、成績アップの秘策を教えて貰った。
後日、三浦翔平は授業でされる定番の質問の答えを西畑大吾に教えてもらい、点数稼ぎをした。
火に関する質問にスラスラ答える三浦翔平は、小火の犯人ではないかと疑われた。
もちろんキムタク教官は全てお見通し。

後日、警察官の尾崎（石田明）が覚醒剤所持で捕まった。
石田明はは覚醒剤を炙って使っている最中に誤って小火を起こしてしまった。
石田明が無罪になるように協力したのが西畑大吾だった。
西畑大吾は三浦翔平を犯人に仕立て上げ、石田明が無罪になるように画策していた。
西畑大吾は警察学校を退校させられた。
三浦翔平も辞めるように言われたが、号泣して懇願した。

南原（井之脇海）に手紙を届けた工藤阿須加。
返事がないので部屋に入り、デスクに手紙を置く。
なんとなく手にした本はライフルに関するものだった。
半開きの机の中からでてきた拳銃を手にして驚く工藤阿須加は不意打ちに殴られ、井ノ脇海に拳銃を突きつけられた！

次々生徒が辞めていく。
退校届、何枚あっても足りねーな。
ラストは大島優子をデートに誘っていた井ノ脇くんがガンマニアだった！
いや、エライとこで終わっちゃった！
もっともっとキムタクメインのドラマかと思っていたけれど、美味しいとこを持って行くじゃな～い（爆）

コチラの原作は未読です。
ウィキを見ていると

物腰が柔らかく、学生を恫喝するようなことはしない。観察力に優れ、学生の動向を良く見ている

とあったので、原作とキャラクターは違うんでしょうね。
かなり厳しい教官でしたな。
教官と言えば、どうしても風間杜夫を思い出してしまうけど。←年が年だからね。

でも、いろいろ見ていると教官は冷徹とあるのでこんな感じ？
ただなぁ。
ワタシ、キムタクの声は冷徹とはまた違うと思うんですよねぇ。
これはもう仕方ないんだけど、若い頃からバンバンドラマの主演やら歌を出している人だから。
ワタシにとってキムタクの声とは押さえていても、やっぱり「ちょ、待てよ。」を思い出してしまう。
ラブストーリーをしすぎたのかしらね・・・。
そこは残念ではあるけれど、義眼はすごく精巧に作られているし、白髪もインパクトあり。
キムタク白髪が似合う。
年相応の役を演じるのが良いってことかな。
もうアラフィフなんだし。

生徒たちもすごく頑張っているとは思うんだけど、女子たちのカツラ感。
林遣都くんもヅラだったのか？
葵わかなちゃん以外は全員ヅラなの？
いろんなドラマを掛け持ちするのが当たり前のご時世。
たかだかSPドラマで髪の毛を切ることはできないってことなんでしょうかねぇ。
減量するとか歯を抜くとかは誰にでもできることではないですが、髪の毛くらいまた伸びるんだし切って欲しいよなぁって思ったりｗ

で、ストーリー！
この警察学校サイコパスが多すぎるな。
クズしかいないじゃんｗ

林遣都は、何をしても続かない。
しかも「見下されている」という理由で工藤阿須加とともに心中しようとした。
たしかに見下されるのは辛い。同情なんて苦しい。
相手は「良いことをしている」と思っているならなおさらキツい。
何をやっても長続きしない。
脱走したら父親に悪い。
そうだ！友人と心中しよう！っておかしいじゃん。
しかし上手だったなぁ、林遣都君。

生徒の中ではダントツに若い西畑大吾くんもなかなかのサイコパスっぷり。
大丈夫かいな？って思っていたけれど、充分役目を果たしていたように思う。

んで女子。
葵わかなと大島優子が和解できるとは思わなかった。
どっちも悪い。
下手すりゃ大島優子死んでたしなぁ。
お互いえげつないことをやってんのに、和解できてしまうなんて。
この二人は一緒にいないほうが良いと思うんだけどな。
「依存体質」ってのは警察官には向かないよねぇ。

警察学校って、新卒の生徒ばかりではなく、それなりに年齢を重ね転職を重ねた生徒にはイロイロありそうだよねぇ。。
そして教官であるキムタクも訳あり？
明日は教官の過去もわかるのかも？

しかし警察官の養成ではなく、犯罪者を要請しそうな学校ではある。
そんなとこを考えなければ面白く見られるｗ

『教場』 後編 ﾈﾀﾊﾞﾚ感想～キムタクのツンデレ。突然の花の駐在さん・明石家さんま

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CAST
風間公親・・・木村拓哉
宮坂定・・・・工藤阿須加
菱沼羽津希・・川口春奈
平田和道・・・林遣都
岸川沙織・・・葵わかな
南原哲久・・・井之脇海
樫村卓実・・・西畑大吾（なにわ男子 / 関西ジャニーズJr.）
枝元佑奈・・・富田望生
都築耀太・・・味方良介
石山広平・・・村井良大
服部京子・・・佐藤仁美
須賀太一・・・和田正人
尾崎賢治・・・石田明（NON STYLE）
小野春江・・・高橋ひとみ
植松貞行・・・筧利夫
平田国明・・・光石研（友情出演）
日下部准・・・三浦翔平
楠本しのぶ・・大島優子
四方田秀雄・・小日向文世