「この世界の片隅に」最終話(第9話) ネタバレ感想~カープ女子なのは蛇足だけど、負けるな!広島!

スポンサーリンク

「希望と再生−繋がっていく過去と現在」

映画はコチラ

漫画はコチラ

あらすじはコチラ→

ばあちゃん(宮本信子)からすず(松本穂香)手紙がきた。
母(仙道敦子)は行方不明で、妹・すみ(久保田紗友)は寝たきりだと言う。
夫・周作(松坂桃李)が未だ帰宅しないが、快く広島に送り出してくれる義両親と義姉。
ばあちゃんとすみちゃんと再会。
すみちゃんが言うには、祭りの予定があったあの日、街に買い物に出掛けた母は行方不明。
父と一緒に探し回ったが見つかることなく、その後すぐに父は亡くなった。
すみは被爆していた。

ばあちゃんの家を後にしたすず。
そのすぐあとに周作がやってきた。
二人は節子という孤児と出会う。
ついつい呉につれて帰る。

シラミだらけの子を受け入れる一家。
ケイコ(尾野真千子)は、処分できなかった晴美の服を節子に合わせる。
「似合うね。」

唐突に出てきたのは水原(村上虹郎)。
水原も生きていた。
「生きるぞ」
と海に叫ぶ。

「負けるな、広島!!」
とすずも叫ぶ。



戦後の食糧難。
塩味がありがたかった頃。
さっちゃん、よっちゃんと呼び合うバカップルぷりが楽しく、志野ちゃんの旦那様も戻ってきた。

そして、周作のすねっぷり!!
せっかく久しぶりに帰ってきたのに、すずが広島に行ってしまって会えない。
「会いたいんじゃあ!!」
と大の男が家族の前で叫ぶw
かわいすぎるやろ!!
しかも「飯はない!」と姉に意地悪を言われる(苦笑)
でたまらずばあちゃんの家まで行く周作。
こんなに愛されるすず、うらやましいぜ!

しかし広島はまだまだ焼け野原。
すずも水原と結婚していたら、生きていなかったかもしれない。
これも運命と言えばそうなんだけど、死ぬも地獄、生きるも地獄・・・って人も多かったかもしれない。
すずと入れ違いにやってきた周作を見つめるすみちゃんが切ない。
すみちゃんも好きな人がいたのに。
あの人は亡くなったのか、元気なのか。
どちらにしてもすみちゃんが結婚できることはなさそう。
すみちゃんのその後は描かれていなかったが、原爆病かもしれないな・・・。
原爆病は、10年後に発病する人もいる。
すみちゃん・・・。



ばあちゃんも辛いよね
一番年上の自分が生きている辛さ。
娘を亡くし、孫の看病。
海苔作りという仕事があって良かった。
おばあちゃんの家は、爆心地からどれくらいの距離だったのだろう。

そして節子との出会い。
節子の母は、節子を守るためボロボロになっていた。
時は12月。
節子はここまでどうやって生きてきたのだろう。
収容所から抜け出したのか・・・。
すずと周作の子供になれて、幸せだっただろうけど、他にも戦争孤児がたくさんいたんだろう。



ヒロインの松本穂香ちゃんは、ほんわかした雰囲気がすずちゃんに合っていて、初々しさもあり良かったです。
ゴールデンの連ドラは初主演。
朝ドラを見ていない人にはほぼ無名。
プレッシャーもあったと思いますが、ここまでよく頑張られたなぁと感心。
最後の負けるなー!」はこの夏の集中豪雨にもリンクしていた。
ホント、負けるな!!

主演の松本穂香ちゃんも良かったけれど、エエとこは尾野真千子に持って行かれた気がしないでもないw
コレはキャリアの違い。
尾野真千子はモンスターだな。
ワタシが泣いたのはほぼ尾野真千子のシーンでした。
この最終回も。
すねながらのろける弟に「飯はないわ。」と言うシーンも、戦争で男がいなくても女だけでなんとかなる。と言っていたシーンも。
節子に晴美の洋服を差し出したシーンも。
節子を抱きしめるシーンも。
序盤は意地悪なのか?って思っていたけれど、あのときはすずが広島に帰ったほうが良いと思っていたのかもしれないし。
彼女はどうしてこんなに上手なのか。
ケイコという役は、そんじょそこらの俳優じゃできないだろうなぁ。

んでもって、桃李。
桃李の制服姿に萌え(爆)
桃李も「わろてんか」では輝けなかったけれど、この役の桃李はかっこ良かったわ~。



最終回、ほどよかったと思います。
悲しさと切なさと笑いとうれしさと・・・ほどよい塩梅だったと思う。

ただ、現代パートは蛇足だったかな。
90代のすずさんは出てこなかったけれど、未だご健在でカープ女子らしい。
出てこないのは正解だと思うけれど、出てこないなら現代パートはいらなかったのではないかと思う。
節子もカープ女子らしいけれど・・・・だから??
榮倉奈々ちゃんと節子の関係はなんだっけ?
榮倉奈々ちゃんはすずさんを知らないんでしょ?
古民家カフェをしたくて掃除して終わった感。
現代パートは中途半端で謎が多かったな。
すずがカープ女子になったという現代パートのせいで、せっかくの余韻もなくなってしまったのも残念だ。

にほんブログ村 テレビブログへにほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ
読んでいただいてありがとうございます。
ランキングに参加しています。
応援して頂けると嬉しいです。

感想はコチラ
「この世界の片隅に」 第1話 ネタバレ感想~傘から初まる夜
「この世界の片隅に」第2話 ネタバレ感想~ラブラブ夫婦になれそうです。
「この世界の片隅に」第3話 ネタバレ感想~ワタシもしみじみニヤニヤ
「この世界の片隅に」第4話 ネタバレ感想~意外に勘が鋭いすずさん
「この世界の片隅に」第5話 ネタバレ感想~少しのエロでも驚く。
「この世界の片隅に」第6話 ネタバレ感想~節子の正体と晴美の安否
「この世界の片隅に」第7話 ネタバレ感想~右手がないなら左手で殴れ!!
「この世界の片隅に」第8話 ネタバレ感想~玉音放送。戦争が終わった。
キャスト
北條(浦野)すず…松本穂香(幼少期…新井美羽)
北條周作……………松坂桃李(幼少期…浅川大治)

水原哲………………村上虹郎
刈谷幸子……………伊藤沙莉
堂本志野……………土村 芳
浦野十郎……………ドロンズ石本
浦野すみ……………久保田紗友
黒村晴美……………稲垣来泉
白木リン……………二階堂ふみ

近江佳代 <現代篇>…榮倉奈々
江口浩輔 <現代篇>…古舘佑太郎

黒村径子……尾野真千子
刈谷タキ……木野 花
堂本安次郎…塩見三省
北條円太郎…田口トモロヲ
浦野キセノ…仙道敦子
北條サン……伊藤 蘭
森田イト……宮本信子

コメント