「イノセンス 冤罪弁護士」第8回 ネタバレ 感想~再審請求の壁のリアル

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「死刑囚を冤罪から救え!!24年前のお化けの謎」

原作はコチラ

「ドロ刑」福田秀

あらすじはコチラ→公式サイト

式根大充(片岡鶴太郎)は拘禁反応を起こしていた。
娘はもうすぐ10才の誕生日だと言い出す。
不安を感じる坂口健太郎。

真犯人は由美(酒井美紀)の母親。

事件当日、「パーティが始まるまでお母さんと一緒に家にいた」証言していた酒井美紀。
あの日、母からクリスマスパーティに参加するのを禁止されていた。
しかし母にある瓶を沼のところにあるゴミ捨て場に捨ててくれば参加しても良いと言われた。
素手ではなく手袋をはめて捨てに行くように言われた。

当時、母は父にDVを受けていた。
父親を殺害しようと思っていたのではないか。
あの瓶はシアン化カリウムが入った瓶だったのではないか。
証拠隠滅に協力させられていたのに気づいたのはずっとあとになってから。

その話を聞いた鶴太郎の娘・星野真里は泣き崩れた。
「ワタシの24年なんだったの。
父を殺人犯だと思って恨んできてなんだったの。」

再審請求の証言台にたつ酒井美紀。
母はイトエ電機でパートとして働いていた。
鶴太郎と同じ部署だったので、シアン化カリウムを入手することは充分可能だったはず。
すっと自分の罪悪感に蓋をしていた。
母は事件から10年後に無くなった
それで、もう事件は終わったんだと思い込もうとしていた。
あとは自分が黙っていれば大丈夫だと
母のために自分たちが犯した罪を誰にも話してはいけないと思った。

酒見美紀が辛い証言をしてくれた理由は、鶴太郎親子のことを思ってだと坂口健太郎は言う。
24年前の事件はすでに風化しているのかもしれない。
でも鶴太郎父子は風化していない。
鶴太郎は助けを求めていて、娘・星野真里は父親の冤罪に苦しんでいる。

「(鶴太郎は)無実です。
ここまでの24年を取り戻せなかったとしてもこの先の未来を奪うことはできない。」

しかし再審請求は棄却された。

星野真里は父と接見。
拘禁反応がでていた鶴太郎だが、一瞬で星野真里を認識した。



不条理で救いがないお話。

酒井美紀は鶴太郎親子を助けたくて辛い証言をしてくれたと坂口健太郎は言っていたけれど、その思いが強かったなら、もっと早くに証言していたでしょう。
科学の力で証明されてしまったから、告白をした。

だからって酒井美紀を責められたもんでもないよなぁ。
証拠隠滅だなんて子供には思いも寄らないことだっただろうし。
しかし母ちゃん・・・ひどいよ。
DV夫だけを殺したら即逮捕されるかも知れないからって、近所の人まで殺してしまった。
証拠隠滅は娘にやらせた。
娘のこれからの人生を考えたことがあるのかねぇ。

酒井美紀までもが証言をしたのに、国は動かせなかった。
冤罪はほぼ証明できたはずなのに、再審請求は通らなかった。

それでも鶴太郎親子の絆は再確認。
娘はきっと父の冤罪を訴えると思う。
星野真里ならきっと無実を訴える!
今日は改めて、彼女の演技力に感服!!

ガンを煩っている父親には遺された時間は少ないかも知れないが、それでももっと時間をかけて、もう一度再審請求ができるんじゃないかと。
ワタシは不思議とバッドエンドには思えませんでしたが、どうでしょう??



「絶対冤罪は解決する」のがこのドラマでしたが、今回、時間的にヤバいんじゃないかと思っていたら・・・。
モヤモヤする人もいるかもしれませんが、ワタシは今までのストーリーのなかで、一番面白かったんじゃないかと思いました。
今までにないカタルシスを感じました。

再審請求は開かない扉。
今回は法廷に立たなかった指宿(小市慢太郎)検事だけど、指宿さんみたいな検事がたくさんいたら冤罪だらけになると思うので、きっちり捜査して欲しいよ。

そういえば「名張毒ぶどう酒事件」も再審請求を棄却され被告は獄中でなくなりましたね。
被告の妹の再審請求も棄却。
事件が古くなればなるほど、再審請求のハードルは上がっていくんですな。
だから、きちんと捜査をして欲しい。

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主題歌:「白日」King Gnu
参考資料:「冤罪弁護士」今村 核 著(旬報社 刊)
感想はコチラ
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出演
黒川拓——–坂口健太郎
和倉楓——–川口春奈
城崎穂香——趣里
指宿林太郎—-小市慢太郎
登別次郎——正名僕蔵
石和徳則——赤楚衛二
鳴子恭輔——中島広稀
別府長治——杉本哲太
湯布院和人—-志賀廣太郎
有馬聡子——市川実日子
黒川真——–草刈正雄(特別出演)
秋保恭一郎—-藤木直人

ゲスト: 片岡鶴太郎 星野真里 螢雪次朗 酒井美紀(他)

コメント

  1. うらはら!! より:

    今クールのドラマで大号泣したのがこの回でした。鶴太郎と星野真里の再会場面はすごかったですよね。23年間も会わなかったらそりゃあ大きくなってますよ。何人もの人生が狂わされた、おおもとの犯人が許せない・・・
    しかしいつもながら捜査がずさんすぎて、日本の警察大丈夫か?なんて思ったり。たろたろさんと同じく9話は面白くなかった。最終回に期待しましょう。
    イノセンスではなく、グッドワイフもすごくよかったんですが、私は最終回の前の回が中々よかった。滝藤さん・・・!!って感じ。常盤貴子さんの美しさにも見とれたりして。面白かったですね。

    • tarotaro tarotaro より:

      うらはら!!さん、お久しぶりです。
      コメント、ありがとうございます。

      鶴太郎の再審請求。
      最終回にはできることを祈っているのですが、どうなるんでしょうか。

      検察は無能ですよねぇ。
      そして人材不足(爆)
      毎回毎回小市さんが検事だなんて

      「グッドワイフ」。
      ワタシは最終回が良かったなぁって思っています。
      すべて回収してくれてスッキリしました、
      そして、妻業を卒業した常盤さん。
      本当に美しかったです。
      若作りしているわけでもなく、自然に美しい。
      なのに可愛い。
      完璧でした。