『いだてん』第26回ネタバレ感想~人見絹枝物語&泳ぐ斎藤工

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~東京オリムピック噺~「明日なき暴走」


「いだてん」前編

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アムステルダム五輪が迫る。
そして今日は人見絹枝物語。

女子選手・人見絹枝(菅原小春)の出場には体協でも賛否があった。
陸連とは無関係のまーちゃん(阿部サダヲ)は、退屈。

「勝てる選手を出せ!」

ツルの一声?で人見絹枝の出場が決まる。

人見絹枝の出場が決まる。
人見絹枝さんは170cm。
走れば”化け物”と言われ、跳べば”バッタ”と罵詈雑言のヤジが飛ぶ。←どいつもこいつも出来損ないの男が言っているんだけどね。
記録は出るものの陸上を楽しんでいるようには見えない。

「あなた幸せですか?」
二階堂トクヨ(寺島しのぶ)に聴かれ、結婚や子供を産むことが女の幸せなら幸せにならなくても良いと答える絹枝。
トクヨは競技スポーツは嫌いだが、女子スポーツのために五輪に行くべきだ。
そうしないと後進の選手が育たない。

四三が心配したとおり、絹枝ははプレッシャーに押しつぶされ、期待された100mで予選落ち。
このままでは日本の女子スポーツの未来が閉ざされるー。
絹枝は未経験の800mへの挑戦を決意する。
ゴール地点で気を失いながらもゴール。
銀メダルを勝ち取る!

帰ってきた絹枝はトクヨの
「幸せですか?」
と聞かれ
「はい!」
と答えシベリアを頬張る。

しかし3年後、絹枝は無理がたたって亡くなってしまった。



人見絹枝さんを思うと切ない。
絹枝さん以降、有森裕子さんまで陸上女子がメダルをとることはなかった。
高橋尚子さん、野口みずきさんとマラソンで金メダルと取れたが、トラック競技で女子がメダルを取れる日はまだ遠い。
絶対数が少なかったとしても、世界で2位になった絹枝さん。
なのに、あの言われようよ!!
女は男の何倍努力したらスタート地点に立たせて貰えるのでしょうか。

しかしエントリーする!と言えば、どんな種目にも出られたのね。
当時、出場枠を取るという概念はなかった模様。
100mで負けたから800mも出たい!って一言で出場できるとは思わなかった。

だけど・・・。
「男は負けても帰れるけれど、女は負けたら帰れません。」
ってさ・・・。

ホント、切ない。切なすぎるよ。
それまで絹枝さんをマネージャー扱いしていた選手や絹枝さんを五輪出場からはずそうとしていた野口(永山絢斗)も絹枝さんにアドバイスをする。
男尊女卑は確かにあったけれど、聡明で努力家の彼女の人望は厚かったのだと思う。

当時、女が太股を出すな!と言われる時代に、絹枝さんを応援し五輪に送り出したご家族を思うと、これまた切ない。
しかも娘を23才という若さで失うなんて辛すぎる。
「陸上をやらせたばかりに」とご自身を責めたのではないかと思うと辛いわ・・・。



そんな人見絹枝さんを演じたのは菅原小春さん。
セリフにやや難があるといえばある。
俳優の演技には見えない。
菅原さんはダンサーですから。
それでもあのセリフが妙に癖になると言うかw
絹枝さんの真面目で努力家なところがよく表現されていた。

躍動感あふれる陸上のシーンなどは、ダンサーならでは!!と思ったよ。
表情もとても良い。
鬼気迫る勝負師の顔と自信なさげな表情。
なんと言っても目力!!
強くて危うい絹枝さんだった。
本当の絹枝さんの笑顔はちょっとキムラ緑子さんに似ていた!!

++++
水泳選手のかっちゃん(高石勝男)こと斎藤工。
あんなヤツおらんやろ。
あんなヘアスタイルのヤツおらんやろ。
斎藤工は脱ぎ要員にしてはビッグネーム過ぎる。
あの時代に斎藤工のような風貌の人はいない。
かっちゃんと呼ばれているが、勝男という名前だろうが、斎藤工でしかないぞ・・・。
あそこだけ別世界なんだもんな。
とにかく脱がして視聴率を上げようという魂胆なのかw←そんなわけない。
東京独身男子の撮影があったからか、大河ドラマは数週しか出演しないのか・・・とにかくヘアスタイルはどうすることもできなかったのかしら?
これからまだまだ出てくるんだろうか?



で、まーちゃん。
ワタシやっぱり阿部サダヲすきだ~(爆)
オチが読めても笑っちゃうw

まーちゃんは人見絹枝に「化け物」って言うんだけど、あれは褒め言葉だなぁ。
口から生まれたまーちゃん。
兄さんが33才で肺病で死亡という現実。
死ぬと思っていたから、無鉄砲だったのね。

「勝ち」にこだわるまーちゃん。
だけど選手ファーストでもあると思わせる・・・。
魅力的な人だと思う。

ところで。
本日、包丁でまーちゃんの生命線を伸ばそうとしたバーのママ・マリー(薬師丸ひろ子)。
薬師丸ひろ子さんってあの丸眼鏡をかけると、ワタシのイメージの中のサリバン先生にそっくりで驚いた。
「いだてん」とは関係ないんだけど、初めて「奇跡の人」を読んだときのサリバン先生がそこにいた。
どの出版社の「奇跡の人」を読んだのかは覚えていなんだけど、サリバン先生の挿絵に似ていたのかなぁ?←何回サリバン先生って言うねん。

さて・・・来週も楽しみです♪←オチはない。

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キャスト
田畑政治・・阿部サダヲ
金栗四三・・中村勘九郎
高石勝男・・斎藤工
大横田勉・・林遣都
野田一雄・・三浦貴大
鶴田義行・・大東駿介
小島一枝・・佐々木ありさ
前畑秀子・・上白石萌歌
松沢一鶴・・皆川猿時
マリー・・・薬師丸ひろ
緒方竹虎・・リリー・フランキー
酒井菊枝・・麻生久美子
河野一郎・・桐谷健太
春野スヤ・・綾瀬はるか
東龍太郎・・松重豊
高橋是清・・萩原健一
美濃部りん・池波志乃
美津子・・・小泉今日子
五りん・・・神木隆之介

永井道明・・杉本哲太
二階堂トクヨ・寺島しのぶ

嘉納治五郎・役所広司

美濃部孝蔵:森山未來(語り)
古今亭志ん生:ビートたけし(噺)
ほか

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