「半径5メートル」 第8話 ネタバレ 感想~派遣会社パトワの給料未払い

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「野良犬は野垂れ死ぬしかないってか?」

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フミカ(芳根京子)と宝子は氷河期世代のインフルエンサー野良犬こと須川恵美子(渡辺真起子)を取材する。
労働問題が専門の弁護士も一緒だった。
氷河期時代の女性は頑張っても社会から否定され続けて自己肯定感が低くなってしまうと弁護士から聞かされたフミカ。
「私、8年間、会社に尽くしてきたんです。」
非正規だからと会社の備品も使わせて貰えない。
お茶も飲ませて貰えない。
社員の男に飲みに誘われて、断ったら非正規のくせに生意気だと言われる。
社員がやりたがらない仕事は全部回されて、8年間で昇給はたったの50円!
その上、契約期間を更新されず、徳前社員証を返却しろって言われてた。
不当な対応をこのまま受け入れるべきではない戦うと言う須川と弁護士。
「須川さんが今、一番望んでいることは何か教えて頂けますか?」
「謝ってほしい。」
「それは、会社に対してということですか?
「違う。全日本国民に謝ってほしい。
私たちを捨て駒にして回ってる世の中でぬくぬくと生きている人たち全員土下座させたい!」

圧倒されたフミカは帰り道、宝子に弁護士は「氷河期世代の女性は自己肯定感が低い」と言っていたが全然低くなかったと呟く。
宝子は「低いほうが良かったの?」と。
「今日のフーミンの取材見てて思ったんだけど。
フーミンの合いの手ひと事な感じがした。
何でだろう?」
と言いつつ次の取材に向かう。



フミカは中学時代の塾の恩師・阿南(須藤理彩)が登録していた派遣会社に給料の未払いがあると知り、弁護士を紹介したいと思う。
阿南はお世話になった会社を訴えるのは気が引けると乗り気ではない。
しかし阿南は・・・フミカの名刺を見たり。お茶代を経費で落とすということがやるせない。
一緒に弁護士に会いに行くはずだったのにすっぽかしてしまう。
後日会いに行くフミカ。
すっぽかして悪かったと阿南。
阿南は乗り気ではなかったのに強引に誘ってしまったことを反省したフミカ。
事を荒立てたくなかったんですねと・・。
「会いたくなかったの。」
と言われて驚くフミカ
フミカの名刺。
自分は名刺なんて持っていない。
肩書きもない。
資格はたくさん持っているが・・・安定した仕事に就けなかったので無駄だった。
安い時給で目一杯働いて気が付いたらこんな年になった。
孤独な中年の自分に元教え子が現れた。
バイト講師の自分を覚えていてくれて嬉しかったが、。立派な会社の名刺出されて、経費で落とすとお茶代 払ってくれて。
弁護士を紹介する。
助けてあげると言われているのが惨めだった。
フミカはドジをして別の部署に回されたって行っていたが、自分には失敗するチャンスもなかった。
謝罪をするフミカにあなたが悪いわけではにから謝らないでと阿南。
そして次のバイトに行く。
バイトは掛け持ちしないと生活できないのだ。



編集室に戻ったフミカに須川から怒りの電話があった。
「あなた 私に聞いたよね?
私が今 一番何を望んでるかって。」
その肝心なところが記事になっていないのだ。
「そこは カットしました。」
少し過激だったから・・・と答えると
「だから 勝手に切ったの?
私の言ってることが骨抜きになってるとは思わない?
私はね わざと過激に発言してるの!
わざとよ! 分からない?
共感も同情もいらない!
私はね 真剣に怒ってる。
だから うるさくほえる野良犬なのよ。
当たり障りのないことだけ書かれたんじゃ怒りなんか伝わらないし、何も変えられない!
私たちはねやり直すチャンスが欲しいの。
こんなことするんじゃ私のことなんて もう載せないで!」
電話が切れる。



宝子に相談するフミカ。
フミカが質問した答えをなぜ切ったのか。
そもそもなぜその質問をしたのか。
「メッセージ性を強めて読者の共感を得たいと思ったからです。」
「ふ~ん。で何で切ったの?」
「返ってきた答えが。。。さすがに被害者意識が強すぎて読者の共感を得にくいかもって思ったんです。」
「それは 読者の共感じゃなくてフーミンの共感でしょ?」
宝子がフミカの足をしつこく踏む
「宝子さん!痛い!痛い!」
叫ぶフミカに
「うるさい! 静かにして。…って言われて黙ってられる?
痛いって叫んでるのに。
なかったことにされそうな時に。
フーミンが見てきた半径5メートルと彼女が見てきた半径5メートルは 違う。
踏まれ方も踏まれた数も全然違う。」



須川に会いに行くことになったフミカ。
先方がヒートアップしているので宝子も同行することになった。
「黙って頑張ってるじっと我慢してる人の方が偉いって。
心のどこかにそういう発想があったんだと思います。」
「それで、私の強気な発言が気に入らなかった?」
「…はい。
声にならない人の声を拾いたい大切にしたい。
その一方で叫んでいる人には距離を置いてしまって…。
その叫び声の中の気持ちを聞き取ろうとはしていませんでした。
本当にすみませんでした。
もう一度 きちんと 須川さんの気持ちを書かせて頂けませんか?」
宝子は
「オバハンライター企画というのがありまして
”人気インフルエンサーの素行を調査”
”氷河期世代 辛口発言インフルエンサー
『野良犬は野垂れ死にってか?』の高校時代実は 内気女子だった」。”」
と自分の企画を売り込む。
すでに須川の高校時代の同級生にも取材をしていた。
学生時代のことも記事にしたい宝子。
内気だった須川さんが なぜ”野良犬”として吠えるのか。
そこを 多くの皆さんに知ってほしいと思いました。
「私が 今みたいに強くなったのは何度も理不尽な目に遭って声を上げなきゃ押し潰されちゃいそうだったから。」
同級生も昔から正義感は強かったと言っていた。
須川は自分のためだけじゃなくこれからまた氷河期が来た時に若い人に 自分たちと同じ思いをさせたくないから働いているんだと。・
フミカにはもう一度どチャンスが与えられた。

『日本全国民に謝罪してほしい。就職氷河期世代の女性が言った言葉だ。
就職浪人 雇い止め 派遣切り不当な扱いに対して、もがきながら果敢に戦っている人がいる
ては自分のせいだと必死に耐えながら葛藤し続けている人もいる
その戦いは その忍耐は就職氷河期から20年たった今も続いている』
阿南には記事を読んで貰うようにメールをしたフミカ。
”先生は これからもずっと私の先生です”
と言葉も添えた。




永作さんに「フーミン」って呼ばれたい(爆)
フミカではないけどw
氷河期世代とはまさにうちらの世代。
1993年から2005年までね、
須藤さんは確かに氷河期世代だけど渡辺真起子さんはバブル世代な気がしたなぁ(爆)
ワタシは初期なので高卒より短大、短大より4大卒業のほうが就職できなかったかも。
友人で某国立大学を卒業した子も大変そうだった。
ワタシはなんとか就職はできたけど・・今の子みたいに売り手市場ではなかったしな。
コロナ禍の就職も大変そうだけど。

今回はフーミンの言動に無神経さがあった。
もちろん氷河期を知らない子からしたら、神経を使うなんて思わない出来事。
名刺も経費も・・・失敗したら契約解除にされてしまう不安定な非正規職員。
ずっと可愛かったフーミン。
成長著しいフーミン。
だけど今回はちょっとデリカシーがなかった。
「失敗を怖れたら何もできない!」
と思っても大丈夫な正社員と失敗したら首になる非正規社員はわかり合えない。
この問題はこのドラマで解決できる問題ではない。
フーミンの記事も・・・良かったのか。

劇中の人材派遣会社の社名が「パトワ」。
母音は一緒(苦笑)
ワタシもこの派遣会社に登録してました。
ちゃんとお給金はいただけましたけど。
ちょっと攻めたんだね、NHK




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キャスト
前田風未香(芳根京子)
山辺晃人(毎熊克哉)
大沼亜希(山田真歩)
海老原香織(北村有起哉)
丸山洋平(尾美としのり)
亀山宝子(永作博美)

コメント

  1. tarotaro tarotaro より:

    ゴンゾウさん、コメントありがとうございます。
    せっかくコメントして頂いたのですが、本文中にメールアドレスが記載されておりましたので、非表示にしておきますね。

    芳根さんの演技力は素晴らしいんじゃないかと私は思っております。
    内容はともかく朝ドラのヒロインも方言はほぼ完璧でしたし、ヒロインの内気な性格も体現できていたと思います。
    「コントがはじまる」のスッキリさっぱりした女の子も素敵でしたし。
    同時期に放送されていましたがフーミンとはまるで別人です。

    就職氷河期世代も様々で。
    当時は国立4年制大学卒業女子ほど不遇だったような。
    今の子には想像できないかもしれませんね。

    • ゴンゾウ より:

      ご返信戴き有り難う御座いました。
      メールアドレスの件ではご迷惑をお掛け致しました。また上記の件で非公開のお気遣い戴きあらためて御礼申し上げます。