降り積もれ孤独な死よ 最終話 ネタバレ感想~救いのあるラスト。

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降り積もる謎の先に…辿り着いた終幕…

原作:井龍一 漫画:伊藤翔太「降り積もれ孤独な死よ」

あらすじはコチラ→

花音(吉川愛)は健流(杢代和人)の母・陽子(長谷川京子)と灰川邸の地下室に行く
「ここで健流(杢代和人)は殺されたのね。あなたたちに」

川口 悟(松本怜生)のポストに灰川十三の切り取られた日記が入っていたと呼び出された冴木(成田凌)
2011年灰川邸のリビング
18人の子供達が灰川十三の誕生祝いをする
夜。小さい女の子が絵本を読んで欲しいと言われ、悟が対応
花音(吉川愛)が物置に行くと部屋の奥の健流いた
「もう俺は仲間はずれなわけか」
「偽物の家族は入らないんじゃないの?」
「仕方ないじゃないか、本物もうまく行かなかった」
「家族に戻りたいならお父さんにちゃんと話をして」
「何が家族だよ。
あいつにはちゃんと血の繋がった家族がいるんだ。
本当の子供が」
幼き日の鈴木 潤が灰川邸にやってきた様子を話す。
「それ以来信じられない
俺たちは代用品。」
「それの何が問題なの?」
実子がいても代用品だとしてもここまで守って育ててくれた。
その事実だけで十分。
血のつながりなんてどうでも良い。
「行くね。」
立ち去ろうとした花音を突き飛ばす
「だったら俺はどうなるんだよ!
血の繋がった家族からも偽の家族からも愛されない俺は!」
花音が首を締められる
様子を見に来たマヤ(仲万美)が裁ちばさみで背中を刺す。
「何するんだよ」
そのまま倒れ込んだ健流は絶命

灰川と優磨(カカロニ栗谷)が入ってくる。
灰川が健流が絶命したことを確認。
「俺がなんとかする。
お前達は戻れ!」
灰川と優磨は灰川邸の庭に健流を産める
途中、優磨を励ます十三
「これはお前達のせいだけではない
俺のせいで健流は死んだんだ。」

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森(山下美月)は
「灰川十三が13年前、共同生活を終わらせた理由はこれだった。」
と話す
メモを取り出す
「これが一緒に入っていた」
”冴木さんにごめんなさいって伝えて”と書いてある。
悟は何も知らなかった。
そんな自分だけが生き残って・・・
花音のことを見つけ出して欲しいと言う。

花音VS陽子
陽子はマヤ(仲万美)がカーネーションを持ってきたのを不審がった。
「どういう事?」
陽子は健流が死んだとは認めたくなかった。
しかし・・・健流が死んだことを受け入れられない陽子。
陽子が赤いカーネーションを見つけ健流に疑問を持つ。
マヤ(仲万美)は気が動転。
全て話す。
「それでマヤを殺したんですね?」
「違う。嘘をついてくれなかったからよ」
殺すつもりじゃなかった。
謝るマヤを突き落とした。
花音(吉川愛)と陽子(ハセキョー)
「別に彼女の話を信じなくてもいい。
私が信じる限り健流はこの世界のどこかで生きている。
なのにみんな健流が死んだ。死んだって。
どうして絶対見つからない場所に遺体を埋めてくれなかったの?
そうすれば健流と一緒にいきていかれた
でももう無理ね。」
包丁を取り出す。

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冴木と森はは五味に報告する。
「情報提供ありがとう」
そんな時、瀬川(笠松将)が警察官の拳銃を奪って脱走した。
「冴木、あんたはもう何もしなくて良いから。
あんたはもう刑事じゃない」
釘を刺す五味。
しかし冴木は警察車両を奪って走り出す。
逃走した瀬川も花音のことを思い出し、バイクで走る。

川相 総一(野間口徹)と五味(黒木メイサ)らは灰川邸に行くが花音と陽子はいない。
それを見ている冴木。

優磨(カカロニ栗谷)が目を覚ます。
森は冴木に電話をする。
「最後に行くならあの場所じゃない」
回想
灰川は花音、マヤ、ゆうまを健流の遺体遺棄場所につれてきた。
「降り積もれ孤独な死よ
その重みの下にだけ芽吹くものがある」
灰川は健流の花を置く
「それなら私も最後の居場所はここで良い。」
と花音が呟いた
花音の居場所を聞いた冴木は車でその場所へ向かう。

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花音は健流の遺体遺棄場所に陽子を連れてきた
「自分で死に場所を選ぶなんて」
「私を殺して下さい。」
包丁を逆手に持つ洋子
「やめろ」
冴木が間に合った。
「やっと全部わかりました
あなたがやったことも。」
「だったら。
邪魔しないでよ
健流のためなの。」
「冴木さん、私もこれで良いんです」
「これ以上だ誰かが死んでも無意味
だからもうやめましょう」
包丁を渡すように手を差し出す冴木
銃声
腕を撃たれた洋子が包丁を落とす
撃ったのは瀬川
「どけ」
「やめて」
「この女が全ての元凶だ
この女が息子を愛していればこんなことにならずに済んだ
俺は花音を守らなければならない」
「もう十分守って貰ったよ。
子供のころも7年前もずっと
もう良いよ。
誰かが死ぬのは嫌だから
あの時、健流を傷つけたりしなければ健流は死なずに済んだし、マヤにもゆうまにもお父さんにも罪を背負わせることはなかった。
あの屋敷での生活も続いていたし子供達も死なずに済んだ
それに
蒼佑だって。
私が死ねば全部終わる
何もかも断ち切れる」
花音は包丁を自分の喉に突きつける
「やめろ悪いの花音じゃない
悪いのはその女だ」
陽子に銃口を向け引き金をひく瀬川
陽子を庇って撃たれる冴木。
脇腹に当たり口から血を吐く

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「間違ってる
間違っているよ二人とも
暴力の連鎖を止めるには暴力で解決することでも死ぬことでもないだろ。
それに
繋がってきたのは
暴力だけじゃない
誰かが誰かを守りたいという思いを・・・
ずっと繋がってきたんでしょう」
昔を回想する花音
灰川に感謝する花音と蒼佑
「礼なんて良い。
いつかお前達が誰かを守れ
それで十分だ」

「その思いを繋げるために出来ることは一つだけですよ。
守る為には生きないと。
生きましょう
一緒に。」
冴木は花音に手を差し出す。
包丁を手放し、冴木にゆっくり手を伸ばす花音
冴木は力尽きたように倒れる
五味たち警察がやってきた。


刑務所に収監されている陽子
マヤ殺害の罪を認める
健流を殺害したマヤは既に死亡、死体遺棄罪は時効が過ぎており誰も起訴されなかった。

瀬川に面会に行く花音
「ありがとうね、涼兄ちゃん
それをずっと言えずにいた
ホントにありがとう。」
首を横にふり小さく笑う瀬川

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蒼佑の墓の前。
花音が花を手向けチョコ菓子を置く
手を合わせる花音
冴木が立っていた
「なんとなく会える気がしていました。」
冴木も蒼佑の墓に花を手向ける。
手を合わせる冴木をじっと見ている花音
「これどうぞ。
かぶっちゃったんで」
チョコを渡す
受け取るか迷う花音。
雪が降り出す
空を見上げる二人
「降り積もれ 孤独な死よ 灰の雪だけが知る 君がそこにいたことを
とりあえず歩きませんか。」
「そうですね」
冬空のもと並んで歩く二人
二人がそっと手を繋ぐ

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「愛されている母親」の立場を守りたいためにマヤを殺害したのか。
マヤはタケルを殺害したが、これは・・・殺害と言えるのか。
激高するとすぐに首を締めるタケルの癖が身を滅ぼした。
そんなタケルを育てたのは陽子(ハセキョー)なのに。
マヤは最期に「ごめんなさい…ごめんなさい」と詫びていたのはずっと重りを背負っていたから。

タケルの弟にも相手にされず、再婚も上手くいかず。
自分がネグレクトした息子の黄色いカーネーションだけをよりどころに生きていた。
悪いのは健流で、花音は被害者なのに、花音もずっと重りを背負っていた。
陽子はマヤ殺害で刑務所に収監されたが、カカロニ栗谷のことも追い詰めた。
あの件はお咎めなしなのか?

逆恨みも良いところだ。
もしタケルの弟が今でもハセキョーに寄り添っていればタケルには興味も執着もなかったはずなのに。
結局のところ自分が一番可愛いだけの毒母だった。

しかし・・・最終回。
ちょっと話の畳方があんまり上手に思えなかったよ(苦笑)
瀬川の逃走
冴木も覆面パトカーを窃盗・・・
そして最後まで無能な警察。
五味も偉そうだけど、全然犯人をあげてくれないじゃん。
証拠もほぼ素人探偵の記者が情報提供してくれてたじゃん
しかもあの記者
「繋がる。灰川邸事件の真相」という本を書き上げたで・・・(苦笑)

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鈴木が犯人のところまでと時代が飛んでからはちょっと違う話のようだったよ。
ま、実際、漫画が終わっていないので、最終回は全くのオリジナルだったんだろうけど・・・。

それでも。
成田凌と吉川愛は良かったね。
こんなに行動力があり、聡明であり、度胸のあるヒロインをちゃんと演じられる人はそうそういないと思ったわ。
ロケーションとかセットとか雰囲気とか。
どれもこのドラマのコンセプトにとっても合っていたと思ったし。
吉川愛ちゃんの衣装だけはもうちょっと似合うものを選んであげて欲しいと思ったけどねw

成田凌は普通の役は似合わないわ。
闇のある役が良いわねぇ。
途中から・・・ん?って思うこともあったけれど、一貫して雰囲気も良かったし、このドラマは今期では面白かったなぁと思える作品でした。
時間帯が良かったから、五輪でも24時間テレビでも休止されなかったのも良かった。
今期は・・・この作品か、新宿野戦病院か・・・

で、秋ドラマは「若草物語」
まったく違うドラマが始まる!
令和に「若草物語」
どうなんでしょうか。
最終回まで楽しめたら良いなw

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降り積もれ孤独な死よ 第1話 ネタバレ感想~原作が連載中なのが気がかり
降り積もれ孤独な死よ 第2話 ネタバレ 感想~警察内部に犯人が?
降り積もれ孤独な死よ 第3話 ネタバレ感想~主人公が連続傷害事件の犯人だなんて
降り積もれ孤独な死よ 第4話 ネタバレ 感想~笠松将は何者?
降り積もれ孤独な死よ 第5話 ネタバレ感想~新人刑事が灰川の息子か
降り積もれ孤独な死よ 第6話 ネタバレ 感想~実の子に殺された灰川
降り積もれ孤独な死よ 第7話 ネタバレ感想~吉川愛が黒幕だったら嫌だ
降り積もれ孤独な死よ 第8話 ネタバレ 感想~笠松将は吉川愛の仲間説
降り積もれ孤独な死よ 第9話 ネタバレ感想~放火犯は誰?

主題歌 – あいみょん「ざらめ」

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キャスト
冴木 仁(成田凌)
蓮水 花音(吉川愛)
瀧本 蒼佑(萩原利久)
鈴木 潤(佐藤大樹/FANTASTICS)
沖島 マヤ(仲万美)
川口 悟(松本怜生)
神代 健流(杢代和人)
東 優磨(カカロニ栗谷)
森 燈子(山下美月)
五味 明日香(黒木メイサ)
川相 総一(野間口徹)
灰川 十三(小日向文世)
八木橋 陽子(長谷川京子)
瀬川(笠松将)

コメント

  1. めぐみ より:

    こんにちは。

    特に面白いと思えないのに、先が気になるドラマでした。
    映像的な作り込みは良かったと思います。

    結局は、毒親たちの犠牲になった子供たちの話でしたね。

    蒼佑の死がいちばん勿体無くて可哀想でした。
    冴木が加藤の手錠を外すとき 「バカ!!!」と思いました。

    • tarotaro tarotaro より:

      めぐみさん、コメントありがとうございます。

      ワタシも何回か寝てしまって、あとから見直して書き留めることもありましたw
      実は昨日も一瞬寝落ちしてしまい、もう一度見直すという。
      できれば10時から放送して欲しいw
      テレ朝とかぶるけど。

      十三含めて、毒親をなんとかしないと・・・。
      蒼佑も可哀想だし、マヤも気の毒でした・・・。
      それでもなんとか救いがあったなと思いました。

  2. ノンルール より:

    ドラマそのものにはそこまで面白さは感じませんでしたが、笠松将くんの「力演」というか「怪演」と、管理人さんご指摘の吉川愛の「ドテッとしたファッション」(というか、あんなにスタイル悪かったですっけ?)が妙に気になった作品でした。

    「若草物語」・・・堀田真由さんのお顔立ち、大好きなので、次期ドラマで最も楽しみにしています♪(去年は畑芽育さんと共演のドラマもあったので、既視感はぬぐえないけど)

    • tarotaro tarotaro より:

      ノンルールさん、コメントありがとうございます。

      ワタシは結構楽しみにみていました。
      ロケーションが特に良かったです。
      吉川愛ちゃんは骨格ストレートだと思われるのに、ウェーブとかナチュラルのお洋服を着せられていたのが気の毒でしたね。
      次回は・・・4姉妹。
      この枠脱落することも多いのでw
      今もNHKのほうは見ているし・・・。
      面白いことを願います