第4週 「１９４３ー１９４５」
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金太が亡くなった。
医者を呼んでくれたのは男の子だったという。
金太のバラックを片付けている安子の前に、食い逃げをしようとした少年が現れる
「お医者さんを呼んでくれたのは聞いたけどあんたなん？」
うなずく少年
「ありがとう
良かったら聞かせてくれるかなぁ。
そん時の事。」
「夜遅うに戸をたたいたんじゃ
”おっちゃん、おはぎのおっちゃん”て。
おっちゃんは戸を開けて”帰ってきたんか算太”って・・・。
その後急に倒れた
おっちゃんはずっとうわごとを言いよった。
”無事じゃったんか”とか”まっとったんじゃ”とか・・・」
「そう。会えたんじゃ。お父さん、お兄ちゃんに会えたんじゃ
良かった。ありがとう。教えてくれて」
少年はズボンのポケットからお札の束を差し出す
「おはぎゅう売ったもうけじゃ」
手に取る安子
「高う売れたんじゃね。」
「最初は持ち逃げするつもりじゃった」
おはぎを2つほど食べたら元気になって、どうやったら一銭でも高く売れるかを考えた。
面白かった。
商いっちゅうのは楽しいもんじゃとわかった。
だからちゃんと売り上げを渡したかった。
「お仕事ご苦労様でした。」
お札を男の子に握らせる安子
お腹いっぱい食べて。
それからちょっとずつ商いをはじめて・・・
「しっかりと生きていかれえよ」
頭を下げ走り出す男の子
たちばなを建て直すと言っていた金太のことを回想する安子
終戦から3ヶ月半たった朝のこと。
ラジオの基礎英語講座が始まる。
およそ4年ぶりのことだった。
安子にとってラジオの英語講座を聴くことは稔を思う事。
書店で本を買いるいに読み聞かせをする
一つ英単語を覚えるごとに稔の帰る日が近づいてくるような気がした
ある日、玄関を掃除している安子
一人の復員兵が現れた。
「勇ちゃん！」
「お義姉さん。」
千吉、美都里を前に敬礼する勇
「ただいま帰って参りました」
配給の食べ物を前にやっぱり家が良いと笑う勇。
勇は小笠原で穴ばかり掘っていたという。
焼夷弾ではなく暑さで死ぬかと思ったという勇に美都里は
「良かった」
と相づち。
すると勇は大きな声で
「よかねぇ！戦場にええことなんか一つもねぇ！
ごめん・・・・母さん」
「もう何もはなさんでええ
皆おめえが帰ってきたことを喜んどる。それだけじゃ」
「はよう兄さんも帰ってくるとええの」
離れの橘家の祭壇で手を合わす勇
「ご愁傷様でした
大変じゃったな
兄さんから便りは？」
「まだ・・・」
「終戦の頃に遠いとこに行ったんじゃろ。」
「勇ちゃんが言うたら説得力あるわ」
るいがまりを投げる。
「この子は筋がええ
さすがるいっちゅー名前じゃ」
と勇が笑う。
庭でバットを振っている勇。
安子は洗濯物を干していた。
勇は紙を受け取り、千吉と美都里の部屋にやってくる。
千吉は紙を見る
「稔が・・・
稔が戦死したて・・・」
瞬きもせず千吉に近づき紙を手に取る安子
安子から紙を奪う美都里
「うそじゃ
うそじゃ・・・」
美都里がうずくまり号泣
表情のない顔で出て行く安子
木漏れ日の道をフラフラ歩く安子
稔さん。
稔さん。
稔さん。
稔さん。
走る安子
神社の拝殿の前で倒れ、四つん這いになる
「稔さん
意地悪せんで。
帰ってきて。。稔さん！
稔さん！
稔さん！
稔さん！
稔さん！」
食い逃げ少年の子がとっても自然で、とっても上手で泣かされてしまった。
商いの楽しさを覚えて・・・「なつぞら」のなつの兄・咲太郎のようにお金を巻き上げられなければ良いんだけど。
金太が生きていれば、少年を弟子にできたかもしれない。
あんな才覚があれば金太が菓子を作り、少年が売る。
そんな師弟関係を作れたかもしれないのに。
そして勇の復員と稔の戦死。
だよね。
だと思ったんだよ。
稔は帰ってこないと・・・。
だけど、あんな紙切れ一枚で。
いや、わかっていたことだけど。
安子と稔の思い出が英語講座に詰まっている。
英語講座は始まったのに稔はいない・・・。
安子。
美都里が悲しんでいる部屋を抜け、一人神社へ。
それが一番良いことだと思う。
あの家はもう安子の家ではなくなった・・・。
これで姑はますます孫に固執するぞ。
勇は大学に復帰するのか会社を継ぐのか・・・。
安子へのあたりがキツくなるぞ。
勇が庇ってくれると良いけど。
あの神社は滋賀県の神社だそうな。
行ってみたいわ～って思うほど良いロケーションだな。
今月で「スカーレット」展が終わるので行ってみようと思っていた信楽。
信楽からはだいぶん遠いので行けない（悲）
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主題歌:「アルデバラン」AI
キャスト
橘安子（上白石萌音/幼少期：網本唯舞葵）
雉真るい（深津絵里)
ひなた(川栄李奈)
橘家の人々
橘金太（甲本雅裕)
橘小しず（西田尚美)
橘算太（濱田岳)
橘杵太郎（大和田伸也)
橘ひさ（鷲尾真知子)
雉真稔（松村北斗）
雉真勇（村上虹郎/幼少期：藤原詩音）
雉真千吉（段田安則)
雉真美都里（YOU)
柳沢定一（世良公則)
柳沢健一（前野朋哉)
語り(城田優)
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