第10週「生きろ」
あんぱん 連続テレビ小説 Part1／中園ミホ／ＮＨＫドラマ制作班
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「嵩 おめでとうございます」
「困ったな…軍隊には向いてないって学校の先生に言われたよ
のぶちゃんもそう思ってるんだろ
たっすいがーの僕が」
「ご武運をお祈りしています
お国のためにご奉公を」
柳井家
「天国で清さんも寛さんも見守ってくれるやろ」
「そうだと良いけど」
「国のために立派なご奉公を」
しんが言う
「みんなおんなじこと言うんだね」
寛の書斎
「伯父さん 今までありがとう
お国のために頑張ってきます」
嵩 出征の日
万歳で送り出される
国民学校
「若松先生 今日は気合がはいっちゃせんな」
「あの…」
学校を飛び出すのぶ
全力で走る
「柳井嵩くん しっかり勇敢に戦ってこい！」
「しゃんとせんか」
「お国のために命を惜しまず戦うてこい」
かまじいをはじめ老人たちはあいまいな返事をする嵩に声をかける
千代子は寛の遺影を手に涙ぐむ
婦人会の民江は
「お気持ちはわかりますけんど
おいごさんの晴れの日ながですき
笑顔で胸を張って
立派にご奉公してこいと声をかけなさい
もう会えんなるかもしれませんき
最後に未練が残らんように
ご親族として立派なに送り出してください」
「嵩さん」
「伯母さん」
のぶが人をかき分けてやってきた
千代子が嵩に
「お国のために…立派に…」
と言いかけると
「嵩 死んだらダメよ」
と登美子がやってきた
「母さん‥？」
「嵩 いいこと？
絶対に帰ってきなさい！
逃げ回ってもいいから。
ひきょうだと思われてもいい
何をしてもいいから
生きて…生きて帰ってきなさい！」
「母さん…。」
登美子を見据える民江
「それでも帝国軍人の母親ですか！
母親なら母親らしゅう
息子を立派に送り出すのが母親の勤めです」
「戦争に行く子に死んできなさいと言うのが？」
「そうです。」
「死んだらダメよ。
生きるのよ！」
「母さん…。」
憲兵が来る
「お前は反戦主義者か」
「私ははただ息子に…」
憲兵は登美子を連行しようとする
「待ってください
お国を思う気持ちはみんな同じ
生きてもんてきてほしい
あなたのお母さまもここにいるお母さんも
みんなおんなじ気持ちやと思います」
のぶが憲兵に物申す
「これ以上 なんか言うとお前も連行するぞ」
「嵩 必ずもんてき
お母さんのために生きてもんてき！
死んだら承知せんき！」
のぶは憲兵に連行に捕まれる
台の上に上った嵩
「憲兵殿！」
敬礼する嵩
「柳井嵩！
母が取り乱して失礼いたしました。
立派に…ご奉公してまいります。
行ってまいります。」
「行くぞ」
のぶの手を放し、去っていく憲兵
高知連隊
兵隊姿の嵩が部屋に入るとコンタがいた。
小倉に転属することになった二人。
きちんと返事をするコンタと違って、嵩は
「小倉…」
とつぶやき、上司にビンタされる
勇猛果敢で知られる小倉連隊に配属されることになった嵩は八木信之介（妻夫木聡）と出会う
どんくさい嵩が靴のヒモを治していると
「お前なにものだ」
つっかえながら嵩が自己紹介
「姿勢を正せ！
戦場では気が緩んでいるヤツが一番に死ぬ
気を引き締めろ」
昨日、登美子とのあんな別れ方は絶対に後悔すると思っていたので、登美子の行動力に感謝だなぁ。
ここまでいいとこ無しの登美子だったけど、今日だけは全母親の心を代弁できたのではないか。
嵩はこれまでのことが帳消しになるくらい登美子の愛情を感じたのではないか。
もともとお母さんが好きだったんだから。
昨日のあの言葉はそういう意味だったのかと
今日ののぶは久しぶりに幼い日ののぶだと思ったね
定型文のように「お国のために…」と言うのぶはのぶらしくない。
坊さんまで「死んで来い」みたいな言い方をする世の中
これが日常にあったなんてねぇ。
忘れてはいけないけれど、戦争はつらいっす。
でもこの日があったから、嵩はなんとしてでも生きて帰ってくると必死になるでしょう。
来週の予告では千尋は海軍に…。
千代子さん辛い。
登美子の声は千尋には届かないだろうし…。
んで朝ドラ初登場の妻夫木聡。
怖そうな上司だな…。
予告にはのぶがあまり映っていなかったので…軍隊メインになるのかしらね…。
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主題歌 -RADWIMPS「賜物」
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キャスト
若松のぶ（今田美桜・幼少期 : 永瀬ゆずな）
柳井嵩（北村匠海・幼少期 : 木村優来）
朝田結太郎（加瀬亮)
朝田羽多子（江口のりこ)
朝田蘭子（河合優実)
朝田メイコ（原菜乃華)
朝田釜次（吉田鋼太郎)
朝田くら（浅田美代子)
原豪（細田佳央太)
柳井登美子（松嶋菜々子)
柳井清（二宮和也)
柳井千尋（中沢元紀)
宇戸しん（瞳水ひまり)
柳井千代子（戸田菜穂)
柳井寛（竹野内豊)
辛島健太郎（高橋文哉)
小川うさ子（志田彩良)
貴島中尉（市川知宏）
座間晴斗（山寺宏一)
屋村草吉（阿部サダヲ）
八木信之介（妻夫木聡）
いせたくや（大森元貴）
語り – 林田理沙
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