第9週「絶望の隣は希望」
あんぱん 連続テレビ小説 Part1/中園ミホ/NHKドラマ制作班
あらすじはコチラ→☆
千代子とのぶは柳井家に弔問に訪れる。
千代子は羽多子を献杯に誘う
「うちの人は寛先生のことが大好きでした
<あんなえいやつはおらん>
いつも言うてました」
「うちの人もです。
<結太郎ほどえいやつはおらん>て」
「子供のころから無二の親友だった…」
「私、いっぺんだけ叱られました
私が跡継ぎを産めなかったとき
叱られた
君はこの家と結婚したがか?
わしよりこの家に縛られたい
本気で叱られました」
「寛先生にそんなに愛されて
千代子さん幸せやったね」
「私だけやのうて
嵩さんや千尋さんも
ほんまの父親以上い愛して愛して」
「ほんまにあったかい」
「でもあの人に怒っちゅう
もう私に会えんでもえいと思って
さっさとむこうに行った寛さんに…」
「あてもや!
さっさと先に逝ってしもうたうちの人に
ずっと怒っちゅうがです!
千代子さん今日はとことん飲みましょう」
一人店の縁台に座ったのぶ
屋村があんぱんを差し出す
「どうせあいつのことだから飯も食わずにめそめそしてんだろ」
「ありがとう」
空地のシーソーに腰かけた嵩
寛のことを思い出して涙を流す
<こじゃんと絵を描け>
<もがけ
<泣いても笑ても日はまた昇る
絶望のとなりはにゃ希望や>
袋が差し出される
「ヤムおんちゃんから」
「ありがとう。」
「座ってえい」
「うん」
あんぱんを食べる嵩
「おいしい…
もっと早く…もっと早く帰ってれば
伯父さんに会えたんだ
でも間に合わなかった。
どうしても…
絵を描き上げなきゃって。
卒業制作の絵。
描き上げないと…おじさんに
僕のわがまま聞いて
学校に行かせてくれたのも伯父さんだから
だけど…
育ててもらったお礼も
何も伝えられなかった」
「嵩の気持ち…
寛先生はきっとわかってくれちゅう
会えんなっても
きっとわかってくれちゅう
寛先生は誰よりも嵩のことわかってくれちょったき」
「僕は…最後の最後までダメな息子だった
あの家に来た時
なんか…変な意地張って
伯父さんのこと一度もお父さんと呼べなかった
もう…会えないんだもんな…
ごめんなさい。
ごめんなさい。お父さん
お父さん…」
「寛先生 きっと喜んじゅうで
嵩がやっとお父さんって呼んでくれたって
きっと…あの優しい目で笑いゆうやろ
それに<絵を完成させてようやった>って」
「ありがと のぶちゃん」
「何言いゆがで
うちは嵩の一番古い友達やき」
「のぶちゃん
ずっと伝えたかったことがあったんだ
僕は…あ…やっぱりいいや」
「え?」
「のぶちゃんの言う通り
のぶちゃんは僕の一番古い友達だから
これからもよろしく」
「こちらこそ。」
あんぱんをかじる嵩
嵩、言う思たら言わんのか~~~~~~~~い!!!
ま、それでこそ嵩だw
それにのぶの婚約を知らないけど、知っているこっちとしたら…
今言われても断りにくいし、フェアじゃない気もするし。
一番古い友達として…付き合っていくほうが良いよね。
明日は…のぶの婚約を知るのかなぁ。
死ぬなよ、嵩。
生きろよ‥。
千代子と羽多子
先立たれた二人
戸田菜穂さんのやつれっぷりと泣きっぷりに乾杯
戸田さんは素敵で上手…
上手っての失礼かもしれませんが。
こういうシーンもコメディエンヌなとこも何者にでもなれて、かわいい。
なんていうか、唯一無二の朝ドラヒロインかも。
そこはかとなく漂う薄幸感も朝ドラヒロインらしからぬ素敵な俳優さん。
これから…千代子さんはどういて暮らしていくんじゃろ。←へんな方言
嵩、千尋
伯母さんもちゃんと大事にしてよ。
おむすびの感想はコチラ→☆
主題歌 -RADWIMPS「賜物」
読んでいただいてありがとうございます。
ランキングに参加しています。
応援して頂けると嬉しいです。
キャスト
朝田のぶ(今田美桜・幼少期 : 永瀬ゆずな)
柳井嵩(北村匠海・幼少期 : 木村優来)
朝田結太郎(加瀬亮)
朝田羽多子(江口のりこ)
朝田蘭子(河合優実)
朝田メイコ(原菜乃華)
朝田釜次(吉田鋼太郎)
朝田くら(浅田美代子)
原豪(細田佳央太)
柳井登美子(松嶋菜々子)
柳井清(二宮和也)
柳井千尋(中沢元紀)
宇戸しん(瞳水ひまり)
柳井千代子(戸田菜穂)
柳井寛(竹野内豊)
辛島健太郎(高橋文哉)
小川うさ子(志田彩良)
貴島中尉(市川知宏)
山下実美(ソニン)
黒井雪子(瀧内公美)
座間晴斗(山寺宏一)
屋村草吉(阿部サダヲ)
八木信之介(妻夫木聡)
いせたくや(大森元貴)
語り – 林田理沙
コメント
たろたろさん、こんにちは。
戸田菜穂さんについて、たろたろさんの仰ること、私もほんとにその通りだと思います。
ちょっとお高くとまっている感じの裕福な奥様も、天然っぽくちょっとズレた雰囲気(コメディエンヌ感)も、勝ち気な感じも、そして生活苦&つらい過去のある薄幸の役も、幅広くどれも違和感なく演じられる稀有な女優さんだと改めて思いました。
戦争の時代がまだまだ続きますね。
辛いシーンも多いでしょうが、戦争を知らない世代は、ドラマを通してでも、折に触れあの時代について触れる機会を持たないと…と感じています。
出征前夜の豪と蘭子のシーン、向田邦子さんの「あ・うん」で良く似たシーンがありました(帰ってこなくていい、と言った人物は母親ではありませんが)。
当時の社会通念上、そういう状況で未婚の娘を男性のもとに送り出すのはかなりの決断だったでしょうが、日本のあちこちで「一晩だけでも…」という親心との葛藤をしていた人がいたのかもしれませんね。
ネイティブ関西弁さん、コメントありがとうございます。
戸田菜穂さんいいですよね
どんな役にも染まれるというか。
ちょっと意地悪で、あばずれ!なんて呼ばれそうな役も難なくこなすし、気品ある優雅なお嬢様も素敵だし
本当に幅広いですよね。
朝ドラ主演時は全く見ていなかったのですが、NHK見る目あるよなぁと謎の上から目線w
戦争が激しくなる少し前で、のぶも幸せな新婚生活…
と思いきや、あまり次郎さんとは長く一緒には暮らせそうにないですね
少し寂し気な様子を見るとこの人ももう亡くなるのか…と思ってしまいます。
のぶと嵩は無事なのは確かですが、辛いですね。